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核酸等を用いる医療技術を用いて行われる再生医療等に関する再生医療等提供計画に添付する「提供する再生医療等の詳細を記した書類」に記載及び添付が必要な事項について[510KB] (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58780.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 再生医療等評価部会(第107回 5/13)《厚生労働省》 |
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まれる可能性がある場合はその安全性について、必要に応じて適切なデータベー
ス等を用いて確認し、考察結果を説明すること。核酸等を用いた再生医療等の提
供において懸念されるリスクは、核酸等が導入された細胞の染色体への挿入変異
やゲノム編集等による造腫瘍性の可能性である。投与した核酸等が、核内へ移行
し、かつ染色体に組込まれる機能を有している場合は、挿入変異による造腫瘍発
生の懸念が高い。このため、臨床適用においては、挿入変異による造腫瘍発生を
想定し、適切なモニタリングを行うこと。また、染色体への組込み機構を持たな
い核酸等の場合であっても、投与した核酸等が核内へ移行する場合には、頻度は
極めて低いが染色体挿入の危険性があり、挿入変異による造腫瘍性を考慮する必
要がある。造腫瘍性の試験を実施する場合には、適切な免疫不全動物の使用も考
慮すること。核酸等の製造にパッケージング細胞を用いた場合であって当該細胞
ががん細胞の場合には、細胞由来のがん遺伝子が標的細胞に取り込まれる可能性
についても特に考慮すること。
(ウ) 生殖細胞への意図しない組み込みリスク
核酸等を経静脈的等により全身投与する場合、生殖細胞への意図しない組込み
のリスクについて評価を行うことが必要である。ウイルスベクター又はプラスミ
ドベクターを用いる場合は、リスク評価に当たっては、
「ICH 見解「生殖細胞への
遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的考え
方」について(平成 27 年6月 23 日付け厚生労働省医薬食品局審査管理課厚生労
働省医薬食品局医療機器・再生医療等製品担当参事官室連名事務連絡)を参考に
することが望ましい。核酸等の導入により発現する遺伝子が生殖器官に何らかの
影響を与える可能性やゲノム編集等によって生殖器官の遺伝子に何らかの影響を
与える可能性がある場合以外には、化学合成医薬品に求められる従来の生殖発生
毒性試験を核酸等に求めることは適切ではない。
(エ) 併用療法における安全性
核酸等の投与に付随して実施される併用療法(場合によっては再生医療等を受
ける者のプレコンディショニングも含めて)の安全性について説明し、必要に応
じて動物試験での確認を行うこと。
(オ) その他のゲノム編集等に特有の安全性リスク
核酸等による毒性は、目的外の作用(off-target 作用)によって引き起こされ
る毒性に加えて、核酸等による薬理作用が過剰な応答性(on-target 毒性)が惹
起されることもある。導入された核酸等の過剰な薬理作用の発現によって引き起
こされる on-target 毒性についても評価を行っておくこと。
(4) 非臨床試験の成績の総括
研究として実施しようとする場合には、臨床研究を安全に実施できるとした根拠や
臨床初期投与量について説明すること。
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ス等を用いて確認し、考察結果を説明すること。核酸等を用いた再生医療等の提
供において懸念されるリスクは、核酸等が導入された細胞の染色体への挿入変異
やゲノム編集等による造腫瘍性の可能性である。投与した核酸等が、核内へ移行
し、かつ染色体に組込まれる機能を有している場合は、挿入変異による造腫瘍発
生の懸念が高い。このため、臨床適用においては、挿入変異による造腫瘍発生を
想定し、適切なモニタリングを行うこと。また、染色体への組込み機構を持たな
い核酸等の場合であっても、投与した核酸等が核内へ移行する場合には、頻度は
極めて低いが染色体挿入の危険性があり、挿入変異による造腫瘍性を考慮する必
要がある。造腫瘍性の試験を実施する場合には、適切な免疫不全動物の使用も考
慮すること。核酸等の製造にパッケージング細胞を用いた場合であって当該細胞
ががん細胞の場合には、細胞由来のがん遺伝子が標的細胞に取り込まれる可能性
についても特に考慮すること。
(ウ) 生殖細胞への意図しない組み込みリスク
核酸等を経静脈的等により全身投与する場合、生殖細胞への意図しない組込み
のリスクについて評価を行うことが必要である。ウイルスベクター又はプラスミ
ドベクターを用いる場合は、リスク評価に当たっては、
「ICH 見解「生殖細胞への
遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的考え
方」について(平成 27 年6月 23 日付け厚生労働省医薬食品局審査管理課厚生労
働省医薬食品局医療機器・再生医療等製品担当参事官室連名事務連絡)を参考に
することが望ましい。核酸等の導入により発現する遺伝子が生殖器官に何らかの
影響を与える可能性やゲノム編集等によって生殖器官の遺伝子に何らかの影響を
与える可能性がある場合以外には、化学合成医薬品に求められる従来の生殖発生
毒性試験を核酸等に求めることは適切ではない。
(エ) 併用療法における安全性
核酸等の投与に付随して実施される併用療法(場合によっては再生医療等を受
ける者のプレコンディショニングも含めて)の安全性について説明し、必要に応
じて動物試験での確認を行うこと。
(オ) その他のゲノム編集等に特有の安全性リスク
核酸等による毒性は、目的外の作用(off-target 作用)によって引き起こされ
る毒性に加えて、核酸等による薬理作用が過剰な応答性(on-target 毒性)が惹
起されることもある。導入された核酸等の過剰な薬理作用の発現によって引き起
こされる on-target 毒性についても評価を行っておくこと。
(4) 非臨床試験の成績の総括
研究として実施しようとする場合には、臨床研究を安全に実施できるとした根拠や
臨床初期投与量について説明すること。
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