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○歯科医療(その3)について 総ー4 (65 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00232.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第573回 12/15)《厚生労働省》
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根面う蝕に対する管理
○ 根面う蝕は進行すると歯の破折のリスクとなり、患者のQOLの低下につながる。
○ 2022年に根面う蝕に対して、非切削でのマネジメントを新たな観点とした診療ガイドラインが作成された。過剰
に歯の切削は行わずに、再石灰化によりその進行を抑制し、う蝕を管理する治療法が提唱されている。
根面う蝕: 加齢や歯周病によって露出した歯の根面に生じるう蝕であり、罹患しやすい。
特に高齢者の活動性根面う蝕が進行すると歯冠が破折し、患者のQOLは急激に低下する。
日本歯科保存学会「根面う蝕の診療ガイドライン-非切削でのマネジメント」から抜粋
根面う蝕の非切削でのマネジメント

歯冠う蝕

エナメル質内
非切削でのマネジメント

根面う蝕の管理を実施した症例

象牙質:深さ2/3以内

a: 矢印の歯に関し
て活動性根面う蝕
と診断したが、受
診が中断。

象牙質:深さ2/3超える
有随歯

セルフケア

非切削での
マネジメント

永久歯の
う蝕を有する
患者

セルフケア:
フッ素歯磨剤と洗口剤
の併用、高濃度フッ素
歯磨剤の指導

根面う蝕
切削を伴う
修復治療
無随歯

失活歯の修復処置

プロフェッショナル
ケア
プロフェッショナルケア:
38%フッ化ジアミン銀の
塗布

出典:特定非営利活動法人日本歯科保存学会「根面う蝕の診療ガイドライン-非切削でのマネジメント、2022年」をもとに保険局医療課で作成

b: 5年後、根面う
蝕の進行を認め、
非切削での管理を
再開。
C: 20年後の状態、
根面う蝕は非活動
性となり、進行が
停止した状態で長
く維持されている。

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