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参考資料4 「一体的実施・KDB活用支援ツール」抽出の考え方と保健事業への活⽤Ver.1 (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28208.html
出典情報 データヘルス計画(国保・後期)の在り方に関する検討会 高齢者保健事業の実施計画(データヘルス計画)策定の手引きに係るワーキンググループ(第1回 9/28)《厚生労働省》
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(3)服薬
多剤
(4)服薬
睡眠薬

抽出基準

多剤投薬者や睡眠薬服⽤者を抽出し、服薬指導・服薬⽀援につなげることで、
残薬を減らすとともに、転倒等の薬物有害事象を防⽌する
(I)多剤投薬者の服薬指導・服薬⽀援
レセプト情報︓処⽅薬剤数「15 以上」や「20 以上」等で対象者を抽出し、個別⽀援が実施可能な⼈
数まで候補者を絞り込む
(II)睡眠薬服⽤者に対する薬物有害事象の予防
レセプト情報︓睡眠薬処⽅あり
かつ
質問票⑧(転倒)に該当 または
質問票⑩(認知:物忘れ)⑪(認知:失⾒当識)の⼆つとも該当

抽出基準の
根拠

(I)多剤投薬者の服薬指導・服薬⽀援
●「ポリファーマシー」とは、単に服⽤する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物有害事象のリスク
増加、服薬過誤、服薬アドヒアランスの低下等の問題につながる状態をいう。
●何剤からポリファーマシーとするかについて、厳密な定義はなく、患者の病態、⽣活、環境により適正処
⽅も変化する。
●薬物有害事象は薬剤数にほぼ⽐例して増加し、6種類以上が特に薬物有害事象の発⽣増加に関
連したというデータもある。⼀⽅、治療に6種類以上の薬剤が必要な場合もあれば、3種類で問題が
起きる場合もあり、本質的にはその中⾝が重要。
●東京都 75 歳以上の外来受診者(109 万⼈)に処⽅された内服薬は、⼀⼈平均 6.4(標準偏
差 3.8)種類で、5 種類以上が処⽅されていた者は全体の 63.5%、10 種類以上は 18.2%であっ
た(Ishizaki T, et al. Geriatr Gerontol Int 2020;20:304-311.)。

外来処方薬剤数の分布(n=1,094,199)
処方日数14日以上の内服薬に限定(2014年5月~8月診療分)
東京都後期高齢者医療広域連合・匿名化済みレセプトデータ使用

12%

5種類以上:63.5%
10種類以上:18.2%

10%
8%

平均値:6.4種類
中央値:6種類

6%
4%
2%
0%
1

2

3

4

5

6

7

8

9

10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20+

薬剤種類数(外来)
Ishizaki et al. Geriatr Gerontol Int 2020

(II)睡眠薬服⽤者に対する薬物有害事象の予防
● ⾼齢者では⾮⾼齢者と⽐べて睡眠薬による薬物有害事象の発⽣リスクが相対的に⾼い。
● ⽇本⽼年医学会は、75 歳以上の⾼齢者に加え、75 歳未満でもフレイルや要介護状態にある⾼
齢者に対し特に慎重な投与を要する薬物として、ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬、⾮ベンゾ
ジアゼピン系睡眠薬(ゾピクロン、ゾルピデム、エスゾピクロン)を挙げている(出典︓⽇本⽼年医
学会 ⾼齢者の安全な薬物療法ガイドライン 2015)。
その他参考に
したい情報

● レセプトデータ(受診医療機関数)
● 質問票
● 基本チェックリスト

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