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参考資料4 ヒト受精胚等へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議(再設置:第1回)の資料一式 ※参考資料1~3、8、9を除く (82 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27228.html
出典情報 ヒト受精胚等へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議(再設置第2回 8/3)《厚生労働省》《文部科学省》
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性がある。
○生命倫理専門調査会から意見を求めた日本医学会・日本医学会連合の意見書
においても、ヒト受精胚へのゲノム編集技術を用いることによって、疾患の病
因、発生機序等の解明に資する可能性がある疾患類型として、X連鎖性遺伝性
疾患や、インプリンティング異常症等の受精から初期胚の発生過程に起きる
現象に密接に関連して発症する疾患など 7 類型が提示され、34 疾患が例示さ
れた。
(代替不可能性)
○ヒトとマウスでは初期胚におけるインプリンティング状態、遺伝子発現等が
大きく異なるため、ヒトの受精胚を研究に用いなければ得られない科学的合
理性があると考えられる。
○また、初期胚における遺伝子の変化は、初期胚より発生段階が進んだES/i
PS細胞や体細胞では観察することができないと考えられる。
(遺伝性・先天性疾患研究の範囲)
○なお、平成 28 年4月の「中間まとめ」注5で示された、疾患とは必ずしも関連
しない目的の研究は容認しないとの考え方を前提とした上で、病態解明と治
療法開発は表裏一体的に進む面があり、基礎的研究の段階においては必ずし
も両者を明確に分離できないと考えられる。ここでの治療法開発については、
ゲノム編集技術を用いることにより得られる知見が、ヒト受精胚又は配偶子
へのゲノム編集技術を用いる臨床応用以外の治療法開発にもつながる可能性
も含めて、考えることが必要である。
○また、ゲノム編集技術はまだ確立された技術ではなく、編集効率や正確性を向
上させるための研究も進んでいる状況である。基礎的研究の段階における、ゲ
ノム編集技術等の関連技術精度を高めるための研究や技術の評価手法の検討
などを目的とする研究について、ヒト受精胚を用いる前に、他の種類の細胞を
用いて技術精度を高めることは当然であるが、その上で、ヒト受精胚に適用し
た場合の技術精度を高めることや、モザイク状態を確認する研究は海外でも
まだ検討中であり、ヒト受精胚の利用を最小限にするという観点からも、科学
的合理性を有すると考えられる。

注5

ヒト受精胚へのゲノム編集技術を用いる研究について(中間まとめ)
(平成 28 年 4 月 22 日生
命倫理専門調査会)

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