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参考資料4 ヒト受精胚等へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議(再設置:第1回)の資料一式 ※参考資料1~3、8、9を除く (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27228.html
出典情報 ヒト受精胚等へのゲノム編集技術等を用いる研究に関する合同会議(再設置第2回 8/3)《厚生労働省》《文部科学省》
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る。また、ゲノム編集技術等には、オフターゲット※3及びモザイク※4の発
生、個体発生※5への影響のみならず後の世代にまで及ぶ遺伝的な影響等の未
だ懸念される課題もある。
このような現状に鑑み、生命倫理専門調査会では、さらに平成 29 年5月
19 日に「今後の検討方針」をまとめた。この検討方針では、ゲノム編集技術
のような最先端技術のヒト受精胚への応用に当たっても生命倫理の遵守と研
究の推進の両立が可能となるよう「基本的考え方」の見直しも含め検討を行
い、その検討結果を受け、関係省庁においてヒトへの応用に対応するための
所要の「指針」等の検討を促すとした。その検討対象としては、「中間まと
め」の議論の深化に加え、現在研究開発が進められている、核置換、新たな
ゲノム編集等遺伝的改変技術のヒト受精胚等への応用に関する科学研究及び
医学応用に係る計画から実施に至るまでの在り方とし、議論の内容について
は、関係機関のみではなく広く国民とも共有していくこととした。
これらを踏まえ、生命倫理専門調査会は、検討が必要な課題又は対象につ
いて集中的に検討を行うことに加え効率的に結論を得るために、その下に、
「「ヒト胚の取扱いに関する基本的考え方」見直し等に係るタスク・フォー
ス」(以下「タスク・フォース」という。)を設置した。同タスク・フォー
スは、上述の課題について「中間まとめ」で示された考え方を含め、集中的
な検討を行い、平成 29 年 12 月に、その時点までの検討結果を第一次報告と
してまとめた。
本報告書は、タスク・フォースの第一次報告及び同内容に対して実施した
パブリックコメントを踏まえ、生命倫理専門調査会が行った検討に基づく結
果である。
2.タスク・フォースにおける検討
(1)ヒト受精胚の取扱いの基本原則等
タスク・フォースにおいては、
「基本的考え方」で示された以下の基本原
則等を基点として検討を行った。
「基本的考え方」(抜粋)
第2.ヒト受精胚
2.ヒト受精胚の位置付け
(2)ヒト受精胚の位置付けに関する生命倫理専門調査会としての考え方
(前 略)
※3

オフターゲット:想定した標的以外の場所の DNA を切断してしまうこと等をいう。

※4

モザイク:受精胚へのゲノム編集技術の適用において、遺伝子が改変された細胞と、改
変されていない細胞が一つの受精胚に混在している状態をいう。

※5

個体発生:本報告書では、ヒト受精胚が成長し成体となるまでの過程をいう。

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