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【資料No.1】★審査報告書 (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
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ル48)を用いて検討した。その結果、本薬併用時にミダゾラムの AUCinf が、非併用時の 3.83 倍に上昇す
ると推定されたことから、本薬は中等度の CYP3A 阻害薬に相当すると考える。
機構は、以下のように考える。
本薬と併用薬の薬物相互作用の検討に用いられる PBPK モデル解析については、主に以下の理由から、
高い予測性能が示される必要があると考える。


750/250 mg 投与における薬物相互作用試験において、本薬併用時にミダゾラムの AUCinf が、非併用
時の 8.80 倍に上昇しており、本薬が強い CYP3A 阻害作用を示したこと(6.2.2 参照)。



申請用法・用量(375/125 mg)における本薬と CYP3A の基質薬との薬物相互作用の検討は、当該
PBPK モデル解析のみで検討されていること。



当該 PBPK モデルは、本薬との併用を禁忌とすべき CYP3A の基質薬の設定という非常にリスクの
高い意思決定に使用されること。
しかしながら、当該解析に用いられたパラメータ及び仮定には表 28 に示す懸念があることから、当該

PBPK モデルを用いた予測結果のみに基づき、申請用法・用量における CYP3A に対する阻害の程度につ
いて説明することには限界があると考える。

PBPK モデルを用いた解析には、SimCYP version 20 が使用された。本薬の吸収モデルには First-order モデル、分布モデルには minimal
PBPK モデルが選択された。fa は国内第Ⅰ相試験(T1211 試験)における本薬懸濁剤及び本薬錠剤投与時の成績(6.2.1.2 参照)から、
懸濁剤は 1、錠剤は 0.7 と設定された。腸細胞中の遊離型薬分率(fu, gut)は 0.000001(SimCYP による予測値)と設定された。消失に
対する CYP3A4 の寄与率は、本薬単回投与及び反復投与時の蓄積率を用いた検討(6.R.6.1 参照)に基づき 40%と設定された。本薬の
CLr は、国内第Ⅰ相試験(T1211 試験)における本薬単回投与時の成績(6.2.1.1 参照)から 0.0498 L/h と設定された。In vitro 試験
(4.5.1 参照)の成績から CYP3A4/5 に対する本薬の KI 及び kinact は、それぞれ 84 μmol/L 及び 2.76 1/h と設定された。ミクロソーム中
の遊離型薬物分率(fu,mic)は、本薬懸濁剤 750/250 mg とミダゾラムとの併用時におけるミダゾラムの AUCinf の上昇率(8.80 倍、6.2.2
参照)に基づき、0.5 と設定された。本薬と CYP3A 基質薬併用投与時のモデルの検証は、本薬とデキサメタゾンを用いた臨床薬物相
互作用試験[国内第Ⅰ相試験(T1211 試験)におけるコホート L]の成績に基づき行われ、本薬単独投与時の PBPK モデルの検証は、
国内第Ⅰ相試験(T1211 試験)におけるコホート F、G、H、L、M、N、O の成績、ミダゾラム及びデキサメタゾン単独投与時のモデ
ルの検証は、国内第Ⅰ相試験(T1211 試験)におけるコホート G 及び L の成績に基づき行われた。

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ゾコーバ錠 125 mg_塩野義製薬株式会社_審査報告書

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