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資料5-2 Ⅳ-122 ゲムシタビン[1.4MB] (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00044.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第66回 12/12)《厚生労働省》
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要望番号;IV-122
療法群で有意に多く、粘膜障害は PF 療法群で有意に多かった。これを以って、この集団の
一次治療としては GC 療法が標準治療としてみなされている。ただし、現時点で本邦にお
いて上咽頭癌対する本薬の保険適応には至っていない。
」と記載されている。
2)日本臨床腫瘍学会 編. 新臨床腫瘍学改訂第 7 版. 南江堂; 2024. 5)
今年 2 月に刊行された新臨床腫瘍学(改訂第 7 版)にも再発転移上咽頭癌に対する治療
法として、本薬とシスプラチンの併用を用いた治療法が海外で標準療法である旨が記載さ
れている。同じく新臨床腫瘍学の記載によるとステージ III、IVA の局所進行上咽頭癌に対
する治療法として、本薬とシスプラチンの併用に続いて化学放射線療法を行う群と化学放
射線療法単独群を比較した第 III 相試験において優れていたことが記載されており、日本で
は本薬が上咽頭癌に対して保険適応でないという問題点がある、と記載されている。
3)近藤 悟. 上咽頭癌の最新免疫・薬物療法. 三澤 清 編. 頭頸部癌治療の新しい道-免
疫・薬物療法-(MB ENTONI No.285). 全日本病院出版会; 2023:p 13-6. 21)
上咽頭癌の標準療法について、「2019 年に上咽頭癌 480 例を対象に 3 サイクルのシスプ
ラチン併用放射線療法群に加え、本薬とシスプラチンによる導入化学療法を施行する群と
しない群で比較したところ、導入化学療法施行群で無増悪生存割合、生存割合が有意に増
加した 7)。」ことが記載されている。また、再発又は遠隔転移例への薬物療法について、
「Hong らは、再発上咽頭癌症例に対して、5FU + シスプラチン投与群と本薬 + シスプラ
チン投与群を比較した第 III 相試験を行った 13)。その結果は本薬 + シスプラチン投与群は
有意に生存期間、無増悪生存期間を延長させることが判明した。本邦では現時点では本薬
の保険適用はないが今後再発・転移例への治療選択肢として考えられる。
」と記載されてい
る。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
1)NCCN ガイドライン, Head and Neck Cancers, Version 5. 2025(米国)2)
① 上咽頭癌の根治治療における導入化学療法として、本薬とシスプラチンの併用が高いレ
ベルで推奨されている(EBV 関連ありの場合 Category 1、EBV 関連なしの場合 Category
2A)。
② 再発・切除不能・転移性上咽頭癌に対する preferred regimens として、本薬 + シスプラ
チンは Category 1 として推奨されている。また、同ガイドラインの other recommended
regimens としても、一次治療の候補として本薬単剤療法が記載されている。

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