届出に係る業務の簡素化に係る課題と論点
（施設基準等届出のオンライン化について）
• 施設基準等届出（令和６年度診療報酬改定時：約1,100件）のオンライン化は、令和4年4月から段階的に実施。令和７年
度中に合計326件の届出について実施予定で、令和10年度の全届出オンライン化に向けて改修を進めていく予定である。
（様式９について）
• 基本診療料の施設基準等の届出の際に、届出書である別添７の添付書類として、入院患者の数や看護要員の数等を
確認するための「様式９」の提出が求められる。
• 様式９は、記載にあたって参考にすべき注意事項が多い、看護要員等の算出の際の小数点以下の処理方法が項目に
よって異なるといった状況があり、その作成は煩雑であるという指摘がある。
（施設基準及び選定療養の届出状況等の報告について）
• 診療報酬の算定要件となる施設基準や保険外併用療養費制度として認められた選定療養等について、その適合性や
実績を確認するため、多数の様式について、毎年、地方厚生（支）局長や厚生労働省に報告を求めているが、適合性や
実績については、他の把握方法もある。
• 「妥結率、取引に係る状況並びに流通改善に係る取組状況」のように、毎年、大量の添付書類を求めている報告がある。
（歯科診療報酬における保険適用の判断に係る取扱いについて）
• 歯科診療報酬において、保険適用の判断を事前に厚生局に求めることを独自に設けているが、その適用について明確
なものも含まれている。

【論点】
○ 施設基準等届出のオンライン化を引き続き進めるとともに、円滑にオンライン化が進むよう、届出様式の削減や届出項
目の最小化に取り組むことについて、どのように考えるか。
○ 作成が煩雑であるという指摘がある様式９について、業務の簡素化の観点から、注意事項の記載の整理や小数点以
下の処理を可能な限り統一する等の見直しを行うことについて、どのように考えるか。
○ 施設基準等の適合性や診療報酬に関する実績を確認するために、毎年、地方厚生（支）局長や厚生労働省に報告を
求めている様式を、他に代替方法がないものや次期報酬改定に必要なものを限定したり、添付書類を省略するなど簡
素化を図ることについて、どのように考えるか。
○ 歯科診療報酬において保険適用について事前承認を求めることとされているもののうち、通知等で明確化されている
ものを、厚生局への事前承認の対象から除外とすることについて、どのように考えるか。

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