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65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版) (17 ページ)
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出典情報 | 65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第7版)(9/30)《日本呼吸器学会》 |
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PPSV23 連続接種の推奨を全面的には受け入れるべきではないと結論した。
3.第 3 版の「考え方」における見解(2019 年 10 月)
2018 年度の厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会において、65 歳以上の成人
に対して PPSV23 による定期接種を継続し、2014〜2018 年度に実施した 5 年経過措
置を引き続き 2019〜2023 年度に実施することを決定した。また、同分科会は 65 歳
以上の成人に対する定期接種としては PCV13 を位置づけないことを決定した。
一方、2019 年 6 月に開催された米国 ACIP 会議において、65 歳以上の成人に対す
る PCV13-PPSV23 の連続接種は推奨されなかった。また、今回の米国 ACIP 会議資料
には PCV13-PPSV23 の妥当性を示すデータは確認できなかったものの、合同委員会
は PCV13-PPSV23 連続接種の考え方自体が否定された訳ではないと考える。
このような背景から、合同委員会としては第 3 版の「考え方」において、第 2 版の
「考え方」に引き続き、定期接種対象者が PPSV23 の定期接種を受けられるよう接種
スケジュールを決定することを推奨する。また、65 歳以上の成人に対し、PCV13 を
接種後に PPSV23 接種(定期接種もしくは任意接種)を受ける連続接種スケジュー
ルについても可能な選択肢とする。
4.第 4 版の「考え方」における見解(2023 年 3 月)
2022 年 9 月に成人を対象とした沈降 15 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15; バク
ニュバンス ○R )が販売承認され、2023 年 4 月には市場に供給された。また、PCV13–
PPSV23 連続接種における接種間隔では、半年より 1 年の接種間隔の方がより高い
ブースター効果が得られるとするエビデンスが得られたことから、PCV13/PCV15PPSV23 の接種間隔を 1〜4 年以内とした(第 3 版では 6 ヵ月〜4 年以内)。さら
に、肺炎球菌感染症のリスクの高い基礎疾患や免疫不全を有する 65 歳以上の者に
対しては、PCV13/PCV15-PPSV23 の連続接種を検討することが望ましいとした。
5.
第 5 版の「考え方」における見解(2024 年 4 月)
2023 年 12 月 20 日に開催された厚生労働省予防接種・ワクチン分科会基本方針
部会において、2014 年 10 月から継続されていた 5 年経過措置は 2023 年度で終了
する方針が決まった。2024 年度からは 65 歳の者及び 60 歳以上 65 歳未満で日常生
活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する者を対象として PPSV23 による定期
接種が継続される。5 年経過措置期間の定期接種率の推移を振り返り、65 歳以上の
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3.第 3 版の「考え方」における見解(2019 年 10 月)
2018 年度の厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会において、65 歳以上の成人
に対して PPSV23 による定期接種を継続し、2014〜2018 年度に実施した 5 年経過措
置を引き続き 2019〜2023 年度に実施することを決定した。また、同分科会は 65 歳
以上の成人に対する定期接種としては PCV13 を位置づけないことを決定した。
一方、2019 年 6 月に開催された米国 ACIP 会議において、65 歳以上の成人に対す
る PCV13-PPSV23 の連続接種は推奨されなかった。また、今回の米国 ACIP 会議資料
には PCV13-PPSV23 の妥当性を示すデータは確認できなかったものの、合同委員会
は PCV13-PPSV23 連続接種の考え方自体が否定された訳ではないと考える。
このような背景から、合同委員会としては第 3 版の「考え方」において、第 2 版の
「考え方」に引き続き、定期接種対象者が PPSV23 の定期接種を受けられるよう接種
スケジュールを決定することを推奨する。また、65 歳以上の成人に対し、PCV13 を
接種後に PPSV23 接種(定期接種もしくは任意接種)を受ける連続接種スケジュー
ルについても可能な選択肢とする。
4.第 4 版の「考え方」における見解(2023 年 3 月)
2022 年 9 月に成人を対象とした沈降 15 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15; バク
ニュバンス ○R )が販売承認され、2023 年 4 月には市場に供給された。また、PCV13–
PPSV23 連続接種における接種間隔では、半年より 1 年の接種間隔の方がより高い
ブースター効果が得られるとするエビデンスが得られたことから、PCV13/PCV15PPSV23 の接種間隔を 1〜4 年以内とした(第 3 版では 6 ヵ月〜4 年以内)。さら
に、肺炎球菌感染症のリスクの高い基礎疾患や免疫不全を有する 65 歳以上の者に
対しては、PCV13/PCV15-PPSV23 の連続接種を検討することが望ましいとした。
5.
第 5 版の「考え方」における見解(2024 年 4 月)
2023 年 12 月 20 日に開催された厚生労働省予防接種・ワクチン分科会基本方針
部会において、2014 年 10 月から継続されていた 5 年経過措置は 2023 年度で終了
する方針が決まった。2024 年度からは 65 歳の者及び 60 歳以上 65 歳未満で日常生
活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する者を対象として PPSV23 による定期
接種が継続される。5 年経過措置期間の定期接種率の推移を振り返り、65 歳以上の
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