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総-1参考4[12.0MB] (214 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60772.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第614回 8/6)《厚生労働省》
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各医療機関における処遇改善にむけた取組事例について


広島大学病院において、全国的に減少している消化器外科医など外科医の診療体制を維持するた
め、若手の外科医の処遇改善を行っている。
○ 津山中央病院では、時間外緊急手術や呼び出し等に対して、インセンティブを付与する取組を実
施している。
広島大学病院における若手消化器外科医の処遇改善

広島大学病院ホームページ(一部抜粋)
広島大学病院は、外科医の診療体制を維持するため、若手の医科診療医の年俸を2025年度から、現行の約1.3倍とする待遇改善をします。
若手外科医に限った待遇改善は国立大学病院で初めてです。2月20日の定例会見で、越智光夫学長が発表しました。
全国的に減少している消化器外科などの若手診療医が対象で、「未来の外科医療支援手当」として月額10万円、年額120万円を増額しま
す。対象者は27歳から40歳前後までの約30人となります。
近年、全国的に外科医、特に消化器外科医の減少が、診療体制に大きな影響を及ぼすことが懸念されています。日本消化器外科学会は現
在約19000人いる消化器外科医は10年後に25%減少、20年後には50%減少すると予測しています。
大学病院では高度な技術が求められ、長時間の手術や術後管理に対応する必要があるにもかかわらず、特に若手医師の給与が他の病院と
比べて低いことが「外科離れ」の要因として挙げられます。
広島大学病院では業務の効率化などを進め、手術件数や手術を待つ患者さんの数、外来診療数を維持しています。外科医の数も維持して
いますが10年後、20年後には減少し、診療規模を縮小せざるを得なくなる恐れもあります。このため広島県唯一の医育機関である広島大学
病院は対応を協議してきました。安達伸生病院長は「地域によっては医療崩壊の兆しが表れている。取り組みが他の病院や全国に波及し、
外科医を目指す医師が増えてほしい」と話します。

津山中央病院における緊急手術等へのインセンティブの付与
診療報酬制度の基準に該当しない科に対する補助や、時間外緊急手術、呼び出し等にインセンティブを付与した。
• H26年の診療報酬改定によって、時間外・深夜・休日の緊急手術に対する加算が行われたため、時間外手当とは別にインセンティブを設定した。ただし、加算
の基準をクリアしていたのは脳外科のみであったため、他科には病院の財源を利用してインセンティブを支給した。
• インセンティブは夜間・休日緊急手術手当、救急等呼出手当及びボーナス加算から成り、ボーナス加算は院長ファンドとして予算を確保している。

出典:広島大学病院ホームページ、令和4年度厚生労働省委託事業「勤務環境改善に向けた好事例集」

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