よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 デジタルライフライン全国総合整備計画(案) (7 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/kaigi5/gijishidai5.html
出典情報 デジタル行財政改革会議(第5回 4/22)《内閣官房》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

中心のマーケットイン的な発想に基づいて設計及び整備を進めることが重要な指針とな
る。
ここでは、デジタルを前提とした産業構造における競争領域と協調領域を明確にするこ
とが重要である。その上で、協調領域の具体化及びデジタルライフラインとして政府が担
うべき領域の具体化を行うことで、既存の社会インフラを活用しつつ、デジタル変革にふ
さわしい新たな水平分業モデルを具体化することが可能となる。
このため、既存産業を横断してデータの利活用を可能とするような協調領域を戦略的に
切り出すことが重要であり、公共性・公益性の高いインフラ、データ、システム及びサー
ビスのプラットフォーム化を促進させることで、健全な市場競争と新産業の創出を目指
す。
以上のような協調領域の設計及び官民の役割分担に基づいたインフラ整備に関しては、
既存インフラを有効活用するという観点から、既存のアセットを「機能」と「情報」にデ
カップリング(分離)した上で、データによってサービスの構成などを最適化するという
リバンドリング(再編)の考え方が重要となる。また、市場に対して産業面だけでなく生
活者を中心に考えること、そして、産業発展の持続可能性を目指しオープンで共存共栄の
システムを構成すること等の観点を踏まえると、マルチサイドプラットフォームのような
水平分業における担い手の登場が一つの論点となる。

2.2 章 目指すべき社会の姿
2.2.1 節 本計画の推進により実現を目指すあるべき姿
本計画の推進により実現される社会においては、AI 等の先端技術による新サービスが導
入されていることが想定されるが、ここでは、事業者等がリスクを負担可能な範囲に留め
つつ、社会実装に求められる水準まで社会受容性を高めるという立場から、社会全体で未
知なる安全リスクを最小化する仕組みが重要である。
同時に、主たる投資を IoT 機器・通信インフラ・データ・ソフトウェアの全体に対して
行うために、先端技術を活用しながら、既設インフラを最大限活用することで、早期の社
会実装につなげる。
本計画を戦略的に推進するためには、短期での効果の具体化と中長期の着実な施行が重
要であり、社会的な投資の無駄・重複の排除をいかに達成するかがポイントである。この
ため、変革を達成した社会の姿を全体アーキテクチャとして示すことで、官によるインフ
ラ整備の方向性を具体化するとともに、民間の先端技術導入に関する予見可能性を高める
ことで戦略的な投資を呼び込み、結果、官民による投資の重複の排除を達成する。そし
て、着実な先端技術の社会実装により、デジタル完結の効果を確実とすることで、社会的
なサービスコストの徹底的な削減を目指す。
6