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【参考資料6】技術作業班における構成員提出資料 (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38564.html
出典情報 健康・医療・介護情報利活用検討会 医療等情報の二次利用に関するワーキンググループ(第4回 3/18)《厚生労働省》
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RWD:国際的に合意された、ただ一つの定義が存在するわけではない
国際機関・海外規制当局

リアルワールドデータ(RWD)定義

ISPOR
(国際医薬経済・アウトカム研究学会)

RWDとは、意思決定に利用される、伝統的なRCTs(ランダム化比較試験)により収集されたものではないデータ

ABPI(英国製薬工業協会)

RWDとは、通常の診療業務で起きていることを記述する、非介入の方法で得られるデータ

FDA(米国食品医薬品局)

RWDとは、様々なソースから日々収集される(routinely collected)患者の状態や診療の提供に関するデータ
※The Framework for FDA’s Real-World Evidence Program (FDA, Dec 2018): 医薬品の安全性と、限定的範囲で
の有効性(ラベリング情報の適応追加・変更、用量や用法、投与経路の変更等)の評価におけるRWEの活用が対象

RWD(リアルワールドデータ)の様々な定義等の共通特性として:
➢ RCTsにより収集されたものでなく、日常的な患者状態や提供される診療に関するデータ
➢ 非介入的な方法を用いて、観察的に得られるデータ

➢ EHR(Electronic Health Record:電子健康記録※)、管理的データ、医療費請求に係るデータ、セルフモニタリング機器
から得られるデータや患者レジストリー等がデータソースとなる。
➢ RWDのデータ標準の議論では、ヘルスケアと臨床研究・薬事規制領域にわたる取り組みが必要。
➢ 「データの標準」と「データの品質」との関係を明確にすることが必要である。
【※】EHR(Electronic Health Record)とは、国際標準化団体での議論(2003年頃)に
おいて、一人の患者のケアは1施設内・1臨床家に留まるものでないことから、①継続
的医療(Continuity of care)を支える、診療を様々な角度から支援、②医療者、患者、
家族を支援、③医療の質向上、ポピュレーションヘルスに資する、他施設との医療デー
タ交換に対応し得る(相互運用性を有する)システムである。→ この議論から20年が
経過しているが本質は現在も変わらない。
※医療DXの時代では一次利用と二次利用の境界は曖昧になっている。

EHRの目的

ケアの継続性
ケアのコーディネーション
医療の質向上
ポピュレーションヘルス
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