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【資料4】LIFE (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36519.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第232回 11/27)《厚生労働省》
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論点②

自立支援・重度化防止を重視した適切な評価の見直しについて

論点②


令和3年度改定において、褥瘡マネジメントや排せつ支援において新たなアウトカム評価が導入されたところ。
褥瘡マネジメントについては、褥瘡のリスクのある者に褥瘡の発生がないことを評価しているが、サービス利用開
始時点で褥瘡がある者の約5割が、サービス利用開始後に治癒しているにもかかわらず、こうした場合に対する評
価がない。



排せつ支援については、施設入所時等と比較して、排尿・排便の状態の少なくとも一方が改善することや、おむ
つ使用ありからなしに改善していることを評価しているが、サービス利用開始時点で尿道カテーテルを使用してい
る利用者の約2割が、サービス利用開始後に尿道カテーテルの使用がなしになっているにもかかわらず、こうした
場合に対する評価がない。



自立支援・重度化防止に向けた取組を一層進めていく観点から、令和3年度改定において対象サービス及び算定
単位数を拡充したADL維持等加算について、算定率は1割程度となっている。当該加算については、クリームスキ
ミング防止の観点から様々な要件が設定されているところだが、算定要件が複雑である等の課題が指摘されている。
他方で、算定要件の中には、ADL利得値への影響が少ないものがあることが明らかとなっている。



また、ADL維持等加算(Ⅱ)の算定要件については、ADL利得を2以上としているが、サービス種別によっては
加算を算定している事業所の過半数がADL利得2以上を満たしている。



入所者の尊厳の保持、自立支援・重度化防止の推進、廃用や寝たきりの防止等の観点から、医師の関与の下、リ
ハビリテーション・機能訓練、介護等を行う取組を推進するため自立支援促進加算が創設された。当該加算では、
医学的評価も踏まえた自立支援に係るケアを実施することを目的とし、特に自立支援のための対応が必要である者
ごとに多職種で共同して支援計画を策定することが求められており、当該加算を算定している半数以上の施設にお
いて、入所者の活気の向上や廃用性機能障害の改善などの効果が得られている。他方で、当該加算のLIFEへの入力
項目の有用性については様々な意見があり、また、評価しにくい、データ収集の負担が高い等の指摘もある。



令和3年度改定において、介護保険制度におけるアウトカムの視点も含めた評価の在り方について、引き続き検
討していくべきであるとされたところ、各加算の課題等を踏まえ、自立支援・重度化防止を重視した適切な評価を
行う観点から、どのような方策が考えられるか。
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