よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考1 (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.0版」の周知について(2/28付 事務連絡)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.0 版 ●6 院内感染対策

5. 患者寝具類の洗濯
患者が使用したリネン類の洗濯は,施設外に持ち出す際は 80℃・10 分間の熱水消毒または
250 ppm 次亜塩素酸ナトリウム 30 分浸漬を行った後に持ち出して洗濯するか,水溶性ラン
ドリー袋に入れて運搬し,袋を開けずに洗濯する.施設内で洗濯する場合,通常の洗濯で構わ
ないが,洗濯機に入れるまでは手袋,長袖ガウン,サージカルマスク,眼の防護具を着用し,
洗濯物を取り扱った後,PPE 着脱後に手指衛生を実施する.洗濯後のリネンの取り扱いの際に
特別な PPE は不要である.

6. 食器の取り扱い
患者が使用した食器類は,
必ずしも他の患者と分ける必要はなく,
中性洗剤による洗浄に加え,
80℃ 5 分以上の熱水による消毒を行ったあと,よく乾燥させる.

7. 死後のケア
遺体は,体外へ体液が漏れないように処置し,全体を覆う非透過性納体袋に収容・密封する
ことが望ましい.これにより,遺体からの感染リスクはきわめて小さくなる.直接的なケアを
行う人は,サージカルマスク,手袋,長袖ガウン,フェイスシールド(またはゴーグル)など
の個人防護具を着用する.納体袋の表面は,60%以上のアルコール,0.05% の次亜塩素酸ナ
トリウムあるいは亜塩素酸水〔明らかな汚染がない場合は遊離塩素濃度 25 ppm(25 mg/L)
以上,汚染がある場合は遊離塩素濃度 100 ppm(100 mg/L)以上〕で清拭消毒を行い,医
療施設内で納棺後に搬送することが望ましい.納棺後は特別な感染対策は必要としない.故人
の尊厳に十分配慮しながら,
それぞれの場面で適切な感染対策を実施することが重要である(表
6-3)

なお,適切に感染対策を行いながら,病室で別れの時間を設けることもできる.
〈参考〉
・厚生労働省,経済産業省.新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置,搬送, 葬儀,火葬等に関
するガイドライン . 2020.7.29.

表 6-3

個別の場面における主な関係者
遺族など

臨終後の対応(遺族などへの対応)



医療従事者

遺体などを
取り扱う事業者

火葬場従業者



エンゼルケア(死後処置)



非透過性納体袋への収容・消毒



納棺





遺体搬送





通夜,葬儀





火葬





拾骨






*葬儀,火葬などに立ち会う遺族などに濃厚接触者に該当する人がいる場合は,名前,症状の有無,PCR 検査実施の有無とその結果
について確認する.

66