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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.0版」の周知について(2/28付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.0 版 ●2 臨床像

3. 胸部画像所見
わが国には,独自に開発された胸部高分解能 CT があり,それを活用した画像所見と病理所
見が対比されてきた歴史がある.また胸部 CT が比較的容易に撮影できることから,胸部画像
のパターン解析がなされてきた.以下に COVID-19 症例の画像所見をパターン化して解説する.
COVID-19 肺炎の画像所見を特発性間質性肺炎の分類を用いて解析すると,重症のものから,
急性間質性肺炎,急性線維素性器質化肺炎,非特異性間質性肺炎,特発性器質化肺炎を示唆す
る画像所見になる.
胸部 CT 検査にて明らかな陰影を認めないにも関わらず,低酸素血症を呈する場合があり,
肺微小血栓がその病態であると考えられる.このような症例では血痰を伴うことが多い.

図 2-2

20 代女性(2020 年 3 月入院:中等症Ⅰ)

米国から帰国後に上気道炎症状が出現,発熱なし.経過観察のみで軽快した.非定型肺炎が最も適切な診断であ
ろう.ウイルス性肺炎といっても矛盾はない.陰影の消退が悪ければ,特発性器質化肺炎も鑑別に上がる.

図 2-3

40 代男性(2020 年 3 月入院:中等症Ⅱ)

発症直後は COVID-19 肺炎に典型的な所見である.線維化が進行すると,薬剤性間質性肺炎を第一に考える所
見であり,漢方薬の副作用で見られるパターンである.組織所見は線維化を伴った器質化肺炎であろう.本症例
にはナファモスタットとアジスロマイシンが使用された.

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