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参考1 (46 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.0版」の周知について(2/28付 事務連絡)《厚生労働省》
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.0 版 ●4 重症度分類とマネジメント

⾃宅療養者のための診療プロトコール(ダイジェスト版)ver.6
初回診療

継続診療

隔離解除 or ⼊院

・訪問看護/電話診察を併⽤し健康観察
・医療/介護保険証の確認
(後⽇の確認でも可)

・基礎疾患の確認
(特に呼吸器・⼼疾患の有無)

・必要に応じ⾎液検査を⾏う
・悪化時の治療意向を確認
・抗体医薬/抗ウイルス薬の
適応を確認

(可能であればパルスオキシメーターを貸与し
1⽇3回程度、酸素飽和度を測定してもらう)

・発症⽇から7⽇前後で悪化することが
多いため綿密なフォローが必要
・労作時のSpO2低下は中等症症例の早期発⾒
に有効である
・⽔分摂取不良であれば補液を⾏う

・発症から10⽇経過し症状軽快して
いればフォローアップ終了
(症状軽快︓解熱薬無しで72時間解熱・
呼吸器症状が改善傾向)

・酸素投与を⾏った段階で保健所や
コントロールセンターと情報共有し、
⼊院順序を再考してもらう

・SpO2低下(≤93%)や呼吸促迫があれば
在宅酸素導⼊とステロイド投与を⾏う
(必要に応じレムデシビルの使⽤も検討する)

薬物治療

○在宅で投与できる薬剤は①発症早期に使⽤する抗体医薬・モルヌピラビル ②中等症Ⅰから
使⽤可能なレムデシビル ③中等症Ⅱから使⽤するステロイドがある
○抗体医薬に関して無床診療所では都道府県の認可を受けた場合のみ投与できる
○詳細は次ページを参照のこと

輸液療法

○⼼/腎疾患がなければ1⽇に体重の2.0-2.5%(約1000-1250ml)の⽔分摂取を⽬標とする
○可能な限り経⼝補液で対応するが必要に応じて輸液療法を⾏う

酸素療法

○SpO2低下(≤93%)や呼吸促迫があれば躊躇せず在宅酸素を導⼊すること
○基礎疾患がなければSpO2 96%・呼吸数16回/分を⽬標に投与量を調整する

その他

○⼗分な対象療法を⾏い、解熱薬はアセトアミノフェンを優先して使⽤する
○深部静脈⾎栓症の徴候(下肢腫脹・発⾚・疼痛)を必ず確認する

(出典 : 日本在宅ケアアライアンス.新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール(第 6.0 版)

【参考】自宅療養・宿泊療養を行っている患者で酸素投与の適応となる場合の経口ステロ
イド薬投与における留意点
経口ステロイド薬の適応となる状況や,副作用による影響を考慮すると,ステロイド投与を行う際の病状評
価および治療適応の判断にあたっては,原則として,自宅に赴いた往診医や宿泊施設内における担当医師など
による対面診療のもと,処方することが推奨される(処方例 デキサメタゾン 6 mg 分 1 10 日間または
症状軽快まで)
・ただし,患者が急増し,ただちに対面診療を実施することが困難であるような状況下で,緊急性が高いと
判断される場合は,事前にステロイド薬を処方しておくことも考慮される.その際には内服を開始する基
準(咳嗽などの呼吸器症状があり,SpO2 93% 以下)を伝え,これを遵守するよう指示する.電話・オン
ライン診療によりステロイドの内服開始を指示することが望ましい.患者が内服を開始した場合には,必
ず 24 時間以内の対面診療などによるフォローアップを行う.
・また,緊急的な処方が必要と医師が判断した場合は,訪問看護師が患者の側に同席しており,かつ対面診
療を含めて必要なフォローアップを行うことを前提に,電話・オンライン診療によりステロイド薬の処方
を行うことは許容される.
・投与の実施にあたっては,地域の実情も考慮しつつ,以下の体制を整える.
・医療機関と確実に連絡が取れる状態(電話・オンライン診療を含む)
・副作用も含めた必要な指導を行うこと
・パルスオキシメーターで SpO2 を正確に測ることが可能な状態(マニキュアなどがなく,正確な向き
と位置で測定できているのが確認できること
・糖尿病がある場合には,投与中の高血糖に留意し,必要時に血糖測定を行えること
・投与後は,当日ないしは翌日中に,対面診療(または地域の実情に応じて電話・オンライン診療)に
よるフォローアップを行い,状態が改善するまで,高血糖,消化性潰瘍,せん妄などの副作用のモニ
タリングを含めた連日のフォローを行うこと
・適応を正確に評価することなく投与を行ったり,患者の自己判断で服薬させたりしないこと.可能であれ
ば,呼吸数・呼吸様式などを含めた総合的な呼吸状態の評価を行うことが望ましい.
・酸素需要のない軽症・中等症Ⅰの患者にはステロイド薬の投与は推奨されず,デメリットが大きくなる可
能性があることに留意する.
〈参考〉日本在宅ケアアライアンス.新型コロナウイルス感染症の自宅療養者に対する医療提供プロトコール (第 6 版)2022.1.28

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