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資料2-5 重篤副作用疾患別対応マニュアル 進行性多巣性白質脳症(PML)(案) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000209243_00004.html
出典情報 重篤副作用総合対策検討会(第14回 9/15)《厚生労働省》
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図1:ナタリズマブ関連 PML の多重代入法を用いたリスク層別化解析 1)

AI:anti-JCV antibody index(抗 JCV 抗体価)

(3) 早期発見に必要な検査と実施時期
薬剤関連 PML では症状出現前に MRI で異常所見を認めることが多いとされ、
無症候性 PML を見いだすためには、こまめな脳 MRI 確認(リスクに合わせて
3~6 ヶ月ごと、撮像条件としては後述するように、特に FLAIR と拡散強調像
(diffusion weighted image: DWI)が推奨される)が必要である。無症候
期の代表的な MRI 画像を図 2 に示す。画像上疑わしい病変がなくても、臨床
上疑わしい場合には、脳 MRI 変化に先行して髄液中の JC ウイルスが陽性に
なる PML 症例 11)も報告されているので、髄液検査を行うべきである。PML 発
症リスクのある DMD を使用中の MS 患者では、年齢が 50 歳を超える場合、DMD
投与期間が 2 年を超える場合、血中抗 JCV 抗体価が高い場合などには、PML
発症のリスクが高いことが想定され、できれば脳 MRI は 3~4 ヶ月ごとに行
い、PML を示唆する病変の出現がないか、より注意深く観察を行う。そのほ
か、フィンゴリモドでの一般的中止基準(2週続けてリンパ球数が 200/mm3
未満)や、フマル酸ジメチルにおける重度かつ長期のリンパ球減少(6 ヶ月
以上継続してリンパ球数 500/mm3 未満)の場合の投与中止は考慮されるべき
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