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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (71 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【4】4回目接種の対象者について
(2)諸外国の動向及び知見について

(参考)オミクロン株に対する新型コロナワクチンの有効性(感染予防効果)
オミクロン株流行期における医療従事者に対するファイザー社ワクチン4回目接種者の感染リスクは、3回目接種者
と比較して、統計的調整によるハザード比で0.56(感染予防効果44%に相当)であった。(観察期間は記載されてい
ないが、図表には約30日間の結果が示されている。)
Cohen et al1(プレプリント)
研究内容:イスラエルの11病院で働く医療従事者のうち、2021年8月1
日ー9月30日にファイザー社ワクチン3回目を接種した者で、2022年1月
2日時点で新型コロナウイルス感染症の既往がない者※1を対象とした。4
回目接種後7日以上が経過した者(4回目接種群)と、4回目未接種者(3
回目接種群)※2を比較し、新型コロナウイルス感染症の感染予防効果※3を
分析したコホート研究。

ファイザー社ワクチン4回目接種群と3回目接種群の
全コホートにおける感染率
(破線:4回目接種群、実線:3回目接種群)

結果:4回目接種群5,331名、3回目接種群24,279名が解析された。
4回目接種群で368名(6.9%)、3回目接種群で4,802名(19.8%)が観
察期間中に新型コロナウイルス感染症に感染したが、両群ともに重症者や死
亡者は報告されなかった。感染予防効果は以下の通りであった 。(観察期
ファイザー社ワクチン4回目接種群と3回目接種群の
間は記載されていないが、図表には約30日間の結果が示されている。)
マッチングを実施した者における感染率
 粗リスク比:
0.35 [95%CI: 0.32ー0.39]
(破線:4回目接種群、実線:3回目接種群)
 マッチング解析※4リスク比: 0.61 [0.54ー0.71]
(感染予防効果 39%に相当)
※5
 調整 ハザード比:
0.56 [0.50ー0.63]
(感染予防効果 44%に相当)
著者らは以下の通り報告している。
医療従事者に対するファイザー社ワクチンの4回目接種はブレイクスルー感
染の発症率を減少させた。医療従事者の不足を招き得るオミクロン株の高い
感染性を考慮すると、医療従事者への4回目接種は考慮されるべきである。
※1 4回目接種群では4回目接種後7日以上が経過するまで新型コロナウイルス感染症の既往がなかった者が解析対象。
※2 4回目接種後7日が経過していない者は3回目接種群に組み入れ。
※3 検査がアクティブサーベイランスとして行われたか、感染者に症状が有ったかについては明記なし。
※4 性別、年齢階級(40歳未満、40ー59歳、60歳以上)、勤務先病院、職種(医師、看護師、その他)、3回目接種を受けた日付により1:1でマッチング。
※5 性別、年齢階級(40歳未満、40ー59歳、60歳以上)、勤務先病院、職種(医師、看護師、その他)、3回目接種を受けた暦月により調整。
※ 相当する感染予防効果は予防接種室で計算
1. Matan J Cohen, Yonatan Oster, Allon E Moses, Avishay Spitzer, Shmuel Benenson, the Israeli-hospitals 4th vaccine Working Group. Effectiveness of the BNT162b vaccine fourth
dose in reducing SARS-CoV-2 infection among healthcare workers in Israel, a multi-center cohort study. medRxiv 2022.04.11.22273327

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