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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (66 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【4】4回目接種の対象者について
(2)諸外国の動向及び知見について

第32回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
(令和4年4月27日)

新型コロナワクチンの4回目接種の有効性(感染予防効果、発症予防効果、入院予防効果、重症化予
防効果、死亡予防効果)
オミクロン株流行期において、60歳以上の者に対するファイザー社ワクチン4回接種群は、3回接種群と比較して接種後30日

間で、感染予防効果45%、発症予防効果55%、入院予防効果68%、重症化予防効果62%、死亡予防効果74%であったと報告され
ている。
Magen et

al1(NEJM,

2022)

4回接種群と3回接種対照群における
感染、発症、入院、重症化、死亡の累積発生率

研究内容:イスラエル最大の保険組織Clalit Health Services ※1に
加入しており、研究開始時点でファイザー社ワクチンを3回接種完
了してから4か月以上経過した、新型コロナ感染の既往のない60歳
以上の者を同組織のデータベースから抽出。オミクロン株流行期の
2022年1月3日-2月18日の間にファイザー社ワクチンによる4
回目接種をした者(4回接種群)と、接種していない者(3回接種
対照群)を1:1でマッチング※2し、感染、発症、入院、重症化※3、
死亡予防効果を評価した後ろ向きコホート研究。
結果:182,122組が解析された。
3回接種対照群と比較したファイザー社ワクチン4回目接種から
7ー30日後の有効性は以下の通り。
 感染予防効果:45% [95%CI: 44ー47]
 発症予防効果:55% [53ー58]
 入院予防効果:68% [59ー74]
 重症化予防効果:62% [50ー74]
 死亡予防効果:74% [50ー90]

※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、全人口の約52% 、470万人が加入している。
※2 年齢、性別、居住地域、人口区分(一般のユダヤ人、アラブ人、超正統派ユダヤ人)、3回目接種を受けた暦月、基礎疾患の数、過去3年間の入院回数でマッチング。
※3 NIHの定義である感染確認後14日以内に安静時呼吸数>30回/分、室内気でSpO2<94%、P/F<300のいずれかを呈する例を重症と定義。
1. Magen O, Waxman JG, Makov-Assif M, et al. Fourth Dose of BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine in a Nationwide Setting. N Engl J Med. 2022

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