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03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26922.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第33回 7/22)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種について

ファイザー社またはモデルナ社ワクチンの追加接種とインフルエンザワクチンの
同時接種の安全性
mRNAワクチンの追加接種とインフルエンザワクチンの同時接種後7日間の全身反応の調整オッズ比は、 mRNAワク
チン追加接種の単独接種と比較し、ファイザー社ワクチンとの同時接種で1.08、モデルナ社ワクチンとの同時接種で
1.11であったと報告されている。
Hause et al1(JAMA Network, 2022)
研究内容:米国の予防接種後サーベイランスシステム(v-safe※1)登録者のうち、
2021年9月22日-2022年5月1日の研究期間にmRNAワクチン(ファイザー社
ワクチン、モデルナ社ワクチン)の追加接種を受けた12歳以上の人が対象。
mRNAワクチンの追加接種とインフルエンザワクチンの同時接種を受けた人
(ファイザー社ワクチン同時接種群、モデルナ社ワクチン同時接種群)とmRNA
ワクチンの追加接種を単独接種した人(ファイザー社ワクチン対照群、モデルナ
社ワクチン対照群)の間で、ワクチン接種後7日間でのv-safeに報告された
局所・全身反応及び健康への影響※2について比較した後ろ向きコホート研究。
結果:981,099名の対象者のうち、92,023名(ファイザー社 61,390名、モデ
ルナ社 30,633名)がmRNAワクチンの追加接種とインフルエンザワクチンの同
時接種を受けた。各同時接種群における接種後7日間の全身反応及び健康への影
響の調整オッズ比※3は、各対照群と比較し、以下の通りであった。
全身反応
 ファイザー社ワクチン同時接種群:1.08 [95% CI: 1.06-1.10]
 モデルナ社ワクチン同時接種群:1.11 [1.08-1.14]
健康への影響
 ファイザー社ワクチン同時接種群:0.99 [0.97-1.02]
 モデルナ社ワクチン同時接種群:1.05 [1.02-1.08]
著者らは、mRNAワクチンの追加接種の単独接種またはインフルエンザワクチン
との同時接種後の反応は大抵軽度であり、同時接種後の入院が報告されることは
稀であったと述べている。

v-safeに報告された
局所・全身反応と健康への影響

v-safeに報告された局所・全身反応と
健康への影響の調整オッズ比

※1 CDCが新型コロナワクチンプログラムのために開発した、スマートフォンを用いた任意登録制の積極的サーベイランスシステム。
※2 新たな症状や状態により通常の日常生活が送れなくなった、仕事や学校を休んだ、医療機関で治療を受けたと報告された人を含む。 ※3 性別、年齢、接種を受けた週で調整した。
1.

Hause AM, Zhang B, Yue X, et al. Reactogenicity of Simultaneous COVID-19 mRNA Booster and Influenza Vaccination in the US. JAMA Netw Open. 2022;5(7):e2222241.

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