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○個別事項(その4)について-7-1 (45 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00120.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第497回  11/17)《厚生労働省》
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年齢・回数制限等に係る生殖医療ガイドラインの記載事項について ①
○ 生殖医療ガイドラインにおいて、下記のとおり示されている。
●体外受精(ICSI、凍結・融解胚移植を含む)治療の出生率は、治療を受ける女性自身の卵子を用いた場合、女性の年齢の増加により
低下する。
●女性の妊孕性は35歳以降急速に低下することが知られているが、体外受精治療における出生率も同様に35歳以降低下する.日本の
生殖補助医療登録では、胚移植当たりの出生率は、30歳未満で36.6%、31~34歳で32.7%、35~39歳で25.4%、40~42歳で
13.8%、43歳以上で4.6%であった。
●体外受精(ICSI、凍結融解胚移植を含む)治療は、治療回数の増加に伴い累積出生率は増加する。体外受精治療の治療効果を評価す
る場合、1回の採卵または1回の胚移植あたりの出生率が用いられる場合と累積出生率が用いられる場合がある。累積出生率は、患
者あたりの出生率を示すため、患者が何回治療を行うことが妥当かどうかの指標となる。体外受精治療の累積出生率に関する大規模
な観察研究はこれまで3つあり、そのうち2つは米国からの後ろ向きコホート研究であり、残りの1つは英国からの前向き観察研究
である。これらの研究では、治療回数は胚移植を行った回数としており、新鮮胚移植と凍結融解胚移植の両方を含む。3つの研究の
概要と累積出生率を表1に示した。
表1

体外受精治療による累積出生率

著者(発表年)

Malizia BA, et al. (2009)

Luke B, et al. (2012)

Smith A, et al. (2015

研究期間(年)

2000~2005

2004~2009

2003~2010

患者数

6,164

246,740

156,947

治療周期数

14,248

471,208

257,398

年齢

35.8±4.7歳(平均±SD)

35.5±5.1歳(平均±SD)

35, 32-38(メジアン、四分位範囲)

出生児数

3,126

140,859

70,093

治療回数上限

6回目

7回目

9回目

治療回数

胚移植あたりの
出生率(%)

出生率(下限)
(%)(95%信頼区
間)

出生率(上限)
(%)(95%信頼区
間)

胚移植あたりの
出生率(%)

出生率(下限)
(%)

出生率(上限)
(%)

採卵あたりの出
生率(%)(95%信
頼区間)

出生率(下限)
(%)(95%信頼区
間)

出生率(上限)
(%)(95%信頼区
間)

1回目

25

25

25

32

32

32

30(29-30)

30(29-30)

30(29-30)

3回目

21

45

53

25

51

62

23(22-23)

45(44-45)

59(58-59)

6回目

13

51(49-52)

72(70-74)

25

56

83

17(15-20)

47(47-47)

78(77-79)

23

57

87

17(14-21)

47(47-47)

82(81-83)

16(8-24)

47(47-47)

88(86-89)

7回目
9回目
参考:「生殖医療ガイドライン」(日本生殖医学会)

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