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○個別事項(その4)について-7-1 (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00120.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第497回  11/17)《厚生労働省》
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ステップ② 採精・造精刺激等について
○ 体外受精・顕微授精の適応となる患者から、精子を採取し、使用可能な状態に精製する技術。採取方法は、自
己射出によるものと、手術によるものとがある。
【採精について】
○ タイミング:採卵により卵子が得られたことの確認後が望ましい。
○ 採取後、評価、調整を行う。
① 評価:全精子濃度、運動精子濃度など
② 調整:Swim up法、Percoll密度勾配法など
○ 調整の後、体外受精または顕微授精に用いる。
【造精刺激について】
○ 非閉塞性無精子症などに対して、ホルモン補充療法等を行う場合がある。
【simple-TESE、micro TESEについて】
○ 閉塞性無精子症、非閉塞性無精子症などに対して、simple-TESEまたはmicro-TESEにより、精巣組織及び精細管
内の精子(精巣内精子)を採取する。
○ simple-TESEまたはmicro-TESEにより採取した精巣内精子を用いる場合は、基本的に顕微授精(ICSI)を行う。
○ 採取した精巣内精子は、細切した組織及び培養液とともに凍結保存し、融解後に治療に用いる場合がある。
(参考:TESEの成績について)
○ 射出精子を用いたICSIと比較して、受精率が低いことが多い。妊娠率(移植当たり)については、日本産科
婦人科学会の集計結果では射出精子での妊娠率より若干低値(14.9% vs 18.2%)となっている。
○ 原因としては、死滅精子をICSIしている例が含まれること、背景因子として高度な造精機能障害があること、
凍結精子を用いることなどが考えられる。

【生殖医療ガイドラインの記載事項】


CQ

Answer

5 ○ testicular sperm extraction

(TESE)の適応は?TESE は生殖補
助医療に有効か?

1.精巣機能障害による非閉塞性無精子症で生殖補助医療を予定する場合は、顕微鏡下精巣内精子採取術を行う。
(A)
2.精巣毒性のある薬物治療施行後の癌患者における非閉塞性無精子症では、妊孕性温存として顕微鏡下精巣内精子採
取術も選択肢として提示する。(A)

37 ○ 精巣内精子採取術施行前にY 染

1.顕微鏡下精巣内精子採取術前にはY 染色体微小欠失検査を行う。(A)
2.Y染色体微小欠失が認められた場合、患者が希望すれば遺伝カウンセリングを受けられる環境を整備する。(B)

色体微小欠失検査は推奨される
か?

参考:「生殖医療の必修知識2020」(日本生殖医学会)、「生殖医療ガイドライン」(日本生殖医学会)

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