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○個別事項(その4)について-7-1 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00120.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第497回  11/17)《厚生労働省》
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ステップ① 採卵・卵巣刺激等について
○ 採卵・卵巣刺激等について、関連する生殖医療ガイドラインの記載事項等を以下に示す。
【生殖医療ガイドラインの記載事項】


CQ

Answer

8 ○ high responderに対する卵巣刺激法にGnRHア

2.GnRHアンタゴニスト周期ではGnRHアゴニスト周期と比較して同程度の妊娠率でOHSSリスクを軽減す
ることができる。特に多囊胞性卵巣症候群(PCOS)ではOHSSの予防のためGnRHアゴニスト周期ではな
くGnRHアンタゴニストによる調節卵巣刺激を行う。(B)

10 ○ FSH はhMGと比較して卵巣刺激に有効か?

1.FSH とhMG の間に明らかな有効性、安全性の違いは認められない。(A)

ンタゴニストはGnRHアゴニストと比較して有
効か?

11 ○ 自然周期・mild ovarian stimulationは有効か? 1.natural cycle IVF(nIVF)またはmodified natural cycle IVF(mnIVF)と調節卵巣刺激に基づくIVFとでは、

出生率に差がない。(C)
2.mnIVF、あるいは中等量までのFSH製剤とGnRHアンタゴニストの投与に基づくmild ovarian stimulation
IVF(mild IVF)において、排卵抑制のためのNSAIDsを使用する。(B)
3.正常卵巣反応の患者群を対象とするmild IVFは、調節卵巣刺激に基づくIVFと同等に有効である。(A)
4.正常または高卵巣反応の患者群に対して、クロミフェンクエン酸塩単独あるいは中等量のゴナドトロ
ピン製剤を併用したmild IVFの実施を推奨する十分なエビデンスはない。(C)
5.低卵巣反応の患者群に対して、クロミフェンクエン酸塩単独あるいは中等量のゴナドトロピン製剤を
併用したmild IVFの実施は、調節卵巣刺激に基づくIVFと有効性は同等である。(A)

12 ○ レトロゾール(LTZ)は多嚢胞性卵巣症候群

1.レトロゾール(letrozole、LTZ)はPCOS に対する一般不妊治療の排卵誘発法として有効である。(A)
2.メトホルミン(metformin、Met)は一部のPCOS に対する一般不妊治療や生殖補助医療の排卵誘発法お
よび卵巣刺激法として有効である。(B)
3.LTZ は原因不明不妊に対する一般不妊治療の卵巣刺激法として有効である。(B)
4.LTZ 併用ゴナドトロピン療法はエストロゲン感受性悪性腫瘍を合併する不妊患者の卵巣刺激法として有
効である。(A)
5.不妊症に対する生殖補助医療の卵巣刺激法として、LTZ 併用ゴナドトロピン療法はクロミフェンクエン
酸塩(clomiphene citrate、CC)併用ゴナドトロピン療法と比較して有効性は同等である。(B)

13 ○ progestin-primed ovarian stimulation(PPOS)

1.PPOS(progestin-primed ovarian stimulation)は、凍結融解胚移植を前提にした卵巣刺激法として、GnRH
アゴニスト法やGnRH アンタゴニスト法と比較し、採卵数、臨床的妊娠率、出生率において同等に有効で
ある。(A)
3.PPOS で生まれた児とGnRH アゴニスト法で生まれた児の間に、先天異常の有無、低出生体重、早産率
において有意差はみられなかった。(B)

(PCOS)の卵巣刺激に有効か?
○ メトホルミン(Met)はPCOS の卵巣刺激に有
効か?
○ LTZ は原因不明不妊の卵巣刺激に有効か?
○ LTZ 併用ゴナドトロピン療法はクロミフェン
(CC)併用ゴナドトロピン療法と比較して、卵
巣刺激として有効か?
は原因不明不妊患者における卵巣刺激に有効
か?

14 ○ IVF/ICSI 周期における卵子成熟と卵巣過剰刺

2.GnRH アゴニスト周期では、hCG 製剤のみをトリガーとして用いることができる。(A)
激症候群(OHSS)回避にはGnRH アゴニストは 3.トリガーとしてhCG 製剤とGnRH アゴニストの両者を併用する方法は、受精率が低いあるいは未熟卵が
hCG 製剤と比較して有効か?
多い既往がある場合に選択できる。(C)

参考:「生殖医療ガイドライン2020」(日本生殖医学会)

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