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○個別事項(その4)について-7-1 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00120.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第497回  11/17)《厚生労働省》
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合併症について
○ 生殖補助医療に伴い、自然妊娠の過程では想定されない合併症が発生することがある。
【卵巣刺激に伴う合併症】
○ 調整卵巣刺激に伴う卵巣過剰刺激症候群(Ovarian hyperstimulation syndrome:OHSS)は、最も注意を要する医原性の合併症であ
る。
・注意すべき合併症として、腫大した卵巣の茎捻転や卵巣出血、血栓塞栓症がある。
・OHSSを発症した場合、まず表に従って重症度を把握することが重要。日本産科婦人科学会では、中等症以上で妊娠反応陽性の
場合は高次医療機関への紹介を、重症例では入院管理を考慮することを推奨している。

引用:生殖医療の必修知識2020(P436)

【採卵に伴う合併症】
○ 経膣超音波下採卵施行時に用いられる麻酔は、鎮痛座薬(NSAIDs)、局所麻酔(傍頸管ブロック)、静脈麻酔などが主である。
薬剤アレルギーや、静脈麻酔では嘔気・嘔吐、呼吸抑制、血圧低等の副作用が認められることがある。
○ 採卵の際に膣壁出血を認めることがある。
○ 採卵の際に卵巣表面からの出血は避けられないが、稀に重篤な腹腔内出血を認めることがある。
○ 採卵後に、稀に骨盤内感染症や他臓器損傷の報告がある。
【胚移植に伴う合併症】
○ 胚移植に伴う合併症としては、疼痛、出血、そして稀ではあるが感染が挙げられる。
【妊娠に伴う合併症】
○ 自然妊娠と比較し、生殖補助医療を用いた妊娠は周産期合併症(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、前置胎盤、早産、低出生児分
娩の相対的リスクが上昇するという報告もある。
○ 凍結胚移植においても、ホルモン補充周期と自然排卵周期では周産期リスクが異なることが報告されている。
参考:「生殖医療の必修知識2020」(日本生殖医学会)

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