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薬-2参考 (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66593.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第242回 12/3)《厚生労働省》
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3.その他の課題(医薬品流通に関する課題)
論 点

※11月19日までの本部会における主な意見をまとめたもの



物価の高騰等の現状等を踏まえ、「薬剤流通の安定のため」に設定されている調整幅について、どう考えるか。



医療用医薬品の流通改善に関する懇談会におけるデータによると、後発医薬品やその他の品目において逆ザヤが多いことが確認さ
れたことを踏まえ、逆ザヤの解消の観点からの、低薬価品が多い後発医薬品やその他の品目への薬価の下支えについて、どう考え
るか。

これまでの主な意見
• 依然として医薬品の供給状況が改善しておらず、また、近年の物価や賃金の上昇を踏まえれば、むしろ現在の2%では不足している
と思われる状況である。そのため、現時点で調整幅の縮小について議論する環境にはない。
• 調整幅が2%に設定された当初と現在を比べても、流通管理コスト、薬局・医療機関での管理コスト、廃棄損耗コストは増加してい
る。中間年改定実施後は、薬価改定の影響を緩和する仕組みとしても機能している。引き続き調整幅は必要であり、更に近年の物価
高騰、流通経費の高騰などを踏まえた検討が必要である。

• 一律2%で固定されていることには疑問を持っており、カテゴリー別や投与経路別、剤形別、高額薬剤かどうかといった切り口で調
整幅を変える余地はあると考える。
• 調整幅と流通に関する課題については、それぞれ物価、原材料等の高騰を勘案する必要がある。
【逆ザヤへの対応】

• 逆ザヤについては、可能な範囲で不採算品再算定の適用を検討するなど、何らかの手立てを講じる必要がある。
• 低薬価品は物価、原材料価格、流通経費の高騰、賃金上昇の影響をより大きく受けると考えることから、特に後発品や低薬価品の下
支えが必要である。
• 医療機器と異なり銘柄別収載であることも踏まえ、慎重に判断する必要があり、薬価を下支えする既存のルールの中で対応すべき。
• 逆ザヤが生じているからといって、一律かつ統一的に対応すべきではなく、なぜ逆ザヤが生じているか、何が原因なのか、より実態
を把握した上で、対応を議論すべき。

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