参考資料1 論点ごとの議論の状況(参考資料) (178 ページ)
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| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66495.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 介護保険部会(第130回 12/1)《厚生労働省》 |
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○
国においては、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づき、全国の市町村・都道府県で発生した高齢者に対する
虐待への対応状況に関する調査を、平成19年度より毎年度実施している。
○ 直近の令和5年度調査結果によると、
・「養介護施設従事者等(※1)による虐待」は、相談・通報件数が3,441件(対前年度比646件増)、虐待判断件数が1,123件(同比267件増)であ
※1 介護サービスの業務に従事する者
り、いずれも過去最多で3年連続増加、
・「養護者(※2)による虐待」は、相談・通報件数が40,386件(同比2,095件増)、虐待判断件数が17,100件(同比431件増)であり、
相談・通報件数は過去最多で11年連続増加、虐待判断件数は横ばい傾向となっている。
※2 高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等
○ 相談・通報及び施設等の虐待判断件数の増加要因については、令和3年度の運営基準改正における高齢者虐待防止措置(委員会の設置、指針の整備、
研修の定期的な開催、担当者の配置)の義務付けによる取組の進展や、自治体による相談・通報窓口の周知により通報の必要性が定着してきているこ
と、介護施設等での虐待事案の増加などが考えられる。
○ 全虐待事案が通報に至るよう、潜在化している虐待を早期に発見する取組と、虐待を未然に防止する取組が重要 。
養護者による高齢者虐待の相談・通報件数と虐待判断件数の推移
養介護施設従事者等による高齢者虐待の相談・通報件数と虐待判断件数の推移
4,000
(件)
相談・通報件数
虐待判断件数
3,000
対前年度比
646件(23.1%)増
3,441
2,000
1,000
0
273
54
対前年度比
267件(31.2%)増
2,795
1,123
856
40,000
(件)
対前年度比
2,095件(5.5%)増
40,386
30,000
20,000
10,000
H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4 R5
養介護施設従事者等による虐待
当該施設職員(28.7%)、当該施設管理者等(16.7%)、
家族・親族(15.2%)
身体的虐待(51.3%)、心理的虐待(24.3%)、介護等放任(22.3%)
経済的虐待(18.2%)、性的虐待(2.7%)
虐待の種別
※被虐待高齢者のうち身体拘束あり(25.6%)
職員の虐待や権利擁護、身体拘束に関する知識・意識の不足(77.2%)、
職員のストレス・感情コントロール(67.9%)、
虐待の発生要因
職員の倫理観・理念の欠如(66.8%)
虐待等による死亡事例 5件(5人)
(主な施設・事業所種別)
特別養護老人ホーム(31.3%)、有料老人ホーム(28.0%)、
その他
認知症対応型共同生活介護(13.9%)
相談・通報者
相談・通報件数
虐待判断件数
18,390
対前年度比
431件(2.6%)増
38,291
17,100
16,669
12,569
H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 R1 R2 R3 R4 R5
養護者による虐待
警察(34.3%)、介護支援専門相談員(24.8%)、
家族・親族(7.5%)
身体的虐待(65.1%)、心理的虐待(38.3%)、介護等放棄(19.4%)
経済的虐待(15.9%)、性的虐待(0.4%)
被虐待者の認知症の症状(56.4%)、
虐待者側の介護疲れ・介護ストレス(54.8%)、
虐待者側の理解力の不足や低下(47.7%)
27件(27人)
(主な虐待者の続柄)
息子(38.7%)、夫(22.8%)、娘(18.9%)
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