よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料1 論点ごとの議論の状況(参考資料) (134 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66495.html
出典情報 社会保障審議会 介護保険部会(第130回 12/1)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

都道府県・市町村における計画策定③鳥取市
名称

鳥取市認知症施策推進計画

人口

179千人
(総務省HP 住民基本台帳年齢階級別人口
令和7年1月1日時点)

高齢化率

31.1%
(総務省HP 住民基本台帳年齢階級別人口
令和7年1月1日時点)

策定期間

令和6年3月着手~令和7年3月策定完了

計画期間

令和7年度~令和11年度(5か年)

計画策定
に向けた
ポイント

○計画策定に着手した当初は、進め方が全くわからなかったが、認知症基本法の基本理念等に立ち戻り、本人の声を丁
寧に聴き、声をもとに本人や本人の暮らしに関わる多様な立場の者とともに計画策定に向けて検討するため、認知症本
人やその家族、介護サービス事業者や医療機関などのメンバーで構成された「認知症施策推進計画策定ワーキンググ
ループ」(全6回開催)を設置。会議の初回では、対話しやすい環境をテーマに、認知症本人たちの声をしっかりと聴
き、その後の会議のテーマや内容、資料等に反映した。
○従来の支援者視点・事業提供の発想から、認知症の本人視点・暮らしの継続の発想に転換するために、認知症の本人
の話を起点にし、自分自身の暮らしをもとに自分ごととして考え、話し合うという計画づくりのプロセスを重視し、計
画策定後の取組につなげる動きとなった。
○ワーキンググループの中には、日頃から関係があった介護事業所の利用者・職員も参画し、事業所内の他利用者の意
見も聴くように調整したことで多様な意見が集まり、一人ひとりが主体的に参画する本人参画を形成。
○計画策定中の段階で市民向けのフォーラムも開催し、「新しい認知症観」や認知症の本人参画による計画策定を進め
ていることを伝えるとともに、アンケートを実施して市民の声を集め、こうした内容も計画に反映した。

計画策定
の効果

○地域密着型通所介護の運営推進会議に参加していた民生委員から、協議の内容について「新しい認知症観をもって本
人のやりたいことがどうしたら実現できるか考える必要がある。施設職員も考え方を変えていかないといけない時代な
んだ」という発言があり、「新しい認知症観」が浸透してきていることを実感した。
○人権教育推進員(※)が地域で人権啓発を実施するにあたり、「新しい認知症観」の理解を深めたいとのことから、
研修会の開催や啓発資料等について意見や相談を求められるようになった。計画を策定し目指す姿が明確になったこと
で、皆が同じ方向に向かって対話し、活動できるようになってきている。
※ 職場や地域等において人権教育の推進を図ることを目的として設置、人権施策担当部署に配置

133