よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


入ー1 (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00281.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第11回 9/11)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

る)は、上位から順に白内障・水晶体の疾患、胸椎・腰椎以下骨折損傷、肺炎
等、股関節・大腿近位の骨折、心不全、小腸大腸の良性疾患、誤嚥性肺炎、腎
臓又は尿路の感染症、体液料減少症等であった。
○ 地域包括医療病棟と地域包括ケア病棟の入院患者数上位 30 疾患を比較する
と、多くが一致していた。両病棟とも、上位 30 疾患の入院患者数が、期間中
の全入院患者数の 60%程度を占めていた。また、上位 50 疾患では 80%程度を
占めていた。
○ 地域包括医療病棟において、一定以上の患者数がいる疾患について包括内の
診療行為等を出来高換算した場合の点数を調べると、5000 点を超える疾患は
28 疾患あり、点数順に誤嚥性肺炎、股関節・大腿近位の骨折、脳梗塞、肺炎等、
間質性肺炎等で、患者数が多い疾患が多く含まれていた。「請求点数/包括さ
れる点数の出来高換算点数」の比は、股関節・大腿近位の骨折、胸椎・腰椎以
下圧迫骨折、椎間板変性・ヘルニア、前立腺肥大症等、脊柱管狭窄症、筋拘縮・
萎縮(その他)等では 10 を超えていた。肺炎等、外科系の手術や処置等を行
わない疾患では、これらの疾患と比較して比が小さい傾向にあった。
○ 地域包括ケア病棟における、患者数が上位 50 位までの疾患の「請求点数/
包括される点数の出来高換算点数」の比は、地域包括医療病棟と比較してばら
つきが少なかった。
○ 地域包括ケア病棟における、1日あたり請求点数と 1 日あたり包括される点
数の出来高換算点数の散布図をみると、多くの疾患が 1 カ所に集中しており、
概ね入院基本料+包括内の出来高点数と請求点数が一致していた。一方、白内
障、鼠径ヘルニア、小腸大腸の良性疾患といった短期滞在手術等基本料3の対
象となっている疾患においては、短期滞在手術等基本料3を算定した場合と比
較してもその請求点数が高かった。
○ 患者ごとの包括内出来高実績点数は、中央値 610.7 点、四分位範囲 640 点程
度で患者による差が生じていた。予定/緊急入院と、手術の有無により群分け
して分布をみると、緊急入院で手術を受けない患者(725 点)、緊急入院で手術
を受ける患者(595 点)、予定入院で手術を受けない患者(458 点)、予定入院
で手術を受ける患者(369 点)の順に包括内出来高実績点数が高かった(括弧
内は中央値)。
○ 施設毎に手術に係るKコードの実施率には差があり、実施率が 50%を超え
る 12 施設では、それ以外の施設に比べて1人あたり請求点数が高かった。
② 分析結果に関する主な意見
(地域包括医療病棟・地域包括ケア病棟の届出状況について)
(包括期の入院医療を担う病院の機能に関する指標について)
○ 病院の機能に関する指標を検討する際は、他の病棟との併設の状況も踏まえ
て、分析や解釈をしたほうが良いのではないかとの意見があった。
9