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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00281.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第11回 9/11)《厚生労働省》 |
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(2) 高齢者の在院日数と関連する要因について
① 分析結果
(在院日数と関連する要因について)(P82~85)
○ 地域包括ケア病棟においては、救急搬送による入院の場合、総在院日数(入
院料を問わず、その医療機関における入院~退院までの日数)が長かった。地
域包括ケア病棟在棟日数(地域包括ケア病棟入院料を算定した日数)は、直接
入棟した群で転院転棟群より長く、地域包括ケア病棟へ直接入棟した患者のみ
を対象に救急搬送の有無で地域包括ケア病棟の在院日数を比較すると、差はな
かった。
(いずれも、短期滞在手術等基本料3の対象となる入院を除いて集計)
○ 年齢階層ごとに総在院日数、地域包括ケア病棟在院日数を分析すると、高齢
になるほど在院日数は長くなる傾向であった。救急搬送された群では、同年代
で比較して総在院日数が長くなる傾向にあったが、地域包括ケア病棟では、転
棟群と直接入棟した群で、救急搬送の有無による在棟日数の傾向は異なってお
り、直接入棟群ではむしろ救急搬送群において在院日数が短い傾向であった。
○
入院初日のADLスコアが低いほど、また入院初日のB項目点数が高いほど、
退院までの総在院日数や地域包括ケア病棟の在棟日数は長くなる傾向であっ
た。
(在院日数と関連する因子同士の相関について)(P86~88)
○ 年齢階層毎のADL、入院初日のB項目点数の分布をみると、高齢であるほ
どADLスコアが低く、B項目点数は高かった。
○ B項目は看護師による療養の世話の手間を測定する観点から導入されてお
り、ADL、要介護認定における認定調査項目を比較すると、重複する項目が
多い。
○ ADLスコアとB項目点数には相関がみられるが、ADLスコアが0点の患
者におけるB項目点数にはばらつきがあり、「危険行動」や「指示が通じる」
項目、「介助の実施」の有無による評価の違いの影響が考えられた。
② 分析結果に関する主な意見
○ 地域包括ケア病棟で、直接入棟した群において救急搬送がそれ以外と比較し
て在院日数が短いのは、救急患者の場合は受入時に「診療可能な患者」を見極
めているため、結果的にかかりつけで入院が必要になる患者よりも、軽症の患
者が多いのではないかとの指摘があった。
○ 地域包括ケア病棟では、救急搬送ではなく、直接入棟を指標としたらどうか
との意見があった。
○ 在院日数は、年齢や入院時B項目の影響を強く受けており、アウトカムの評
価の適切な指標について多角的に検討する必要があるのではないかとの意見
があった。
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① 分析結果
(在院日数と関連する要因について)(P82~85)
○ 地域包括ケア病棟においては、救急搬送による入院の場合、総在院日数(入
院料を問わず、その医療機関における入院~退院までの日数)が長かった。地
域包括ケア病棟在棟日数(地域包括ケア病棟入院料を算定した日数)は、直接
入棟した群で転院転棟群より長く、地域包括ケア病棟へ直接入棟した患者のみ
を対象に救急搬送の有無で地域包括ケア病棟の在院日数を比較すると、差はな
かった。
(いずれも、短期滞在手術等基本料3の対象となる入院を除いて集計)
○ 年齢階層ごとに総在院日数、地域包括ケア病棟在院日数を分析すると、高齢
になるほど在院日数は長くなる傾向であった。救急搬送された群では、同年代
で比較して総在院日数が長くなる傾向にあったが、地域包括ケア病棟では、転
棟群と直接入棟した群で、救急搬送の有無による在棟日数の傾向は異なってお
り、直接入棟群ではむしろ救急搬送群において在院日数が短い傾向であった。
○
入院初日のADLスコアが低いほど、また入院初日のB項目点数が高いほど、
退院までの総在院日数や地域包括ケア病棟の在棟日数は長くなる傾向であっ
た。
(在院日数と関連する因子同士の相関について)(P86~88)
○ 年齢階層毎のADL、入院初日のB項目点数の分布をみると、高齢であるほ
どADLスコアが低く、B項目点数は高かった。
○ B項目は看護師による療養の世話の手間を測定する観点から導入されてお
り、ADL、要介護認定における認定調査項目を比較すると、重複する項目が
多い。
○ ADLスコアとB項目点数には相関がみられるが、ADLスコアが0点の患
者におけるB項目点数にはばらつきがあり、「危険行動」や「指示が通じる」
項目、「介助の実施」の有無による評価の違いの影響が考えられた。
② 分析結果に関する主な意見
○ 地域包括ケア病棟で、直接入棟した群において救急搬送がそれ以外と比較し
て在院日数が短いのは、救急患者の場合は受入時に「診療可能な患者」を見極
めているため、結果的にかかりつけで入院が必要になる患者よりも、軽症の患
者が多いのではないかとの指摘があった。
○ 地域包括ケア病棟では、救急搬送ではなく、直接入棟を指標としたらどうか
との意見があった。
○ 在院日数は、年齢や入院時B項目の影響を強く受けており、アウトカムの評
価の適切な指標について多角的に検討する必要があるのではないかとの意見
があった。
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