よむ、つかう、まなぶ。
入ー1 (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00281.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第11回 9/11)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
○
ADLの指標として、B項目、Barthel Index、日常生活機能評価、FIM
等、職種や場面によって複数あり、職種によって評価結果が異なることもある
ので、多職種協働における共通認識の評価として、患者ケアや退院支援に役立
つADL指標を整備してくべきではないかとの意見があった。
3. 重症度、医療・看護必要度について
(1) 特定集中治療室用・ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度等につ
いて(P89~P102)
① 分析結果
○ 令和6年度診療報酬改定においては、高度急性期・急性期入院医療を要する
患者の適切な評価にむけて、SOFAスコアが一定以上の患者の割合を特定集
中治療室の患者指標に導入したほか、「ハイケアユニット用の重症度、医療・
看護必要度」の項目及び該当基準について見直しが図られた。
○
日本集中治療医学会による「ICU 入退室指針(2023 年 11 月 24 日) 」にお
いて掲げられている「提供する治療・ケアの因子」においては、「人工臓器サ
ポートや心血管作動薬などの薬剤持続投与を行わない動脈圧、中心静脈圧のモ
ニタリング患者等については、中間ユニットで管理することも考慮する」とさ
れている。
○ 特定集中治療室(ICU)・ハイケアユニット(HCU)の入室患者の傷病
名のうち上位を占める急性心筋梗塞後の患者では、致死性不整脈の管理が重要
であり、電気的除細動の実施や、必要に応じた抗不整脈薬の投与が診療ガイド
ライン等で推奨されている。また、病態に応じて、一時的ペーシングが必要と
なる場合がある。
○ 現行の「特定集中治療室用 重症度、医療・看護必要度」では、基準に該当
する患者割合の要件は7割又は8割である一方で、実際に基準を満たす患者は、
全体の約 92%であった。該当患者割合が最も高い項目は「動脈圧測定」の約
84%であり、最も低い項目は「肺動脈圧測定」の約6%であった。
○ 特定集中治療室管理料の算定患者のうち、「蘇生術の施行(電気的除細動を
含む)」に該当する患者割合は約5%、
「抗不整脈剤の使用」は約 12%、
「一時
的ペーシング」は約1%であった。
○ 現行の「ハイケアユニット用 重症度、医療・看護必要度」の基準に該当す
る患者割合の要件は、基準①で1割5分、基準②で6割5分又は8割である一
方で、実際に基準①を満たす患者は概ね3割程度であり、基準②を満たす患者
は概ね9割程度であった。
○ ハイケアユニット入院医療管理料の算定患者のうち、「抗不整脈剤の使用」
に該当する患者割合は約4~6%、
「一時的ペーシング」に該当する患者割合
は約 0.1~0.3%であった。
12
ADLの指標として、B項目、Barthel Index、日常生活機能評価、FIM
等、職種や場面によって複数あり、職種によって評価結果が異なることもある
ので、多職種協働における共通認識の評価として、患者ケアや退院支援に役立
つADL指標を整備してくべきではないかとの意見があった。
3. 重症度、医療・看護必要度について
(1) 特定集中治療室用・ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度等につ
いて(P89~P102)
① 分析結果
○ 令和6年度診療報酬改定においては、高度急性期・急性期入院医療を要する
患者の適切な評価にむけて、SOFAスコアが一定以上の患者の割合を特定集
中治療室の患者指標に導入したほか、「ハイケアユニット用の重症度、医療・
看護必要度」の項目及び該当基準について見直しが図られた。
○
日本集中治療医学会による「ICU 入退室指針(2023 年 11 月 24 日) 」にお
いて掲げられている「提供する治療・ケアの因子」においては、「人工臓器サ
ポートや心血管作動薬などの薬剤持続投与を行わない動脈圧、中心静脈圧のモ
ニタリング患者等については、中間ユニットで管理することも考慮する」とさ
れている。
○ 特定集中治療室(ICU)・ハイケアユニット(HCU)の入室患者の傷病
名のうち上位を占める急性心筋梗塞後の患者では、致死性不整脈の管理が重要
であり、電気的除細動の実施や、必要に応じた抗不整脈薬の投与が診療ガイド
ライン等で推奨されている。また、病態に応じて、一時的ペーシングが必要と
なる場合がある。
○ 現行の「特定集中治療室用 重症度、医療・看護必要度」では、基準に該当
する患者割合の要件は7割又は8割である一方で、実際に基準を満たす患者は、
全体の約 92%であった。該当患者割合が最も高い項目は「動脈圧測定」の約
84%であり、最も低い項目は「肺動脈圧測定」の約6%であった。
○ 特定集中治療室管理料の算定患者のうち、「蘇生術の施行(電気的除細動を
含む)」に該当する患者割合は約5%、
「抗不整脈剤の使用」は約 12%、
「一時
的ペーシング」は約1%であった。
○ 現行の「ハイケアユニット用 重症度、医療・看護必要度」の基準に該当す
る患者割合の要件は、基準①で1割5分、基準②で6割5分又は8割である一
方で、実際に基準①を満たす患者は概ね3割程度であり、基準②を満たす患者
は概ね9割程度であった。
○ ハイケアユニット入院医療管理料の算定患者のうち、「抗不整脈剤の使用」
に該当する患者割合は約4~6%、
「一時的ペーシング」に該当する患者割合
は約 0.1~0.3%であった。
12