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公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00276.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和7年度第6回 7/3)《厚生労働省》
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3. 重症度、医療・看護必要度について
(1) 特定集中治療室用・ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度等につ
いて
① 分析結果
○ 令和6年度診療報酬改定においては、高度急性期・急性期入院医療を要する
患者の適切な評価にむけて、SOFAスコアが一定以上の患者の割合を特定集
中治療室の患者指標に導入したほか、「ハイケアユニット用の重症度、医療・
看護必要度」の項目及び該当基準について見直しが図られた。(P69~71)
○ 「特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度」において、
「シリンジポン
プの管理」の配点は1点となっているが、他に1点の配点となっている項目が
なく、該当基準は「2点以上」となっているため、該当基準としては活用され
ていない。(P70)
○ 日本集中治療医学会による「ICU 入退室指針(2023 年 11 月 24 日) 」にお
いて掲げられている「提供する治療・ケアの因子」においては、「人工臓器サ
ポートや心血管作動薬などの薬剤持続投与を行わない動脈圧、中心静脈圧のモ
ニタリング患者等については、中間ユニットで管理することも考慮する」とさ
れている。一方、
「特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度」において、
「動脈圧測定(動脈ライン)」
「中心静脈圧測定(中心静脈ライン)」 の配点は
2点となっており、単にこれらを単独で実施しているのみであっても、基準を
満たすこととなる。(P70、74)
○ 特定集中治療室(ICU)・ハイケアユニット(HCU)の入室患者の傷病
名のうち上位を占める急性心筋梗塞後の患者では、致死性不整脈の管理が重要
であり、電気的除細動の実施や、必要に応じた抗不整脈薬の投与が診療ガイド
ライン等で推奨されている。また、病態に応じて、一時的ペーシングが必要と
なる場合がある。(P75~77)
② 分析結果に関する主な意見
○ 急性冠症候群の治療後や心停止蘇生後の患者は、人工呼吸器の管理等を要さ
ない場合であっても、ICUやHCUにおいて厳格な不整脈のモニタリングを
要する場合があるが、このような患者は、現行の評価体系では「特定集中治療
室用・ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度」で該当する項目がな
い。
○ 致死性不整脈等のリスクに備えた管理は、ICUやHCUの重要な役割の一
つであることを踏まえて、「蘇生術の施行」「電気的除細動」「抗不整脈薬の投
与」
「一時的ペーシング」等の処置について、
「特定集中治療室用の重症度、医
療・看護必要度」
「ハイケアユニット用の重症度、医療・看護必要度」での位置
づけを検討してはどうか。
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