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資料16 省力化投資促進プラン(案)医療 (19 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai34/gijisidai.html
出典情報 新しい資本主義実現会議(第34回 5/14)《内閣官房》
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看護業務の効率化の推進に資する機器等の導入支援

2.1 投資補助・金融支援
2.2 優良事例の横展開のための支援策

<事業趣旨・目的>
○ 看護現場においては、看護記録・情報共有等の間接的な業務に多くの時間がとられており、療養上の世話や診療の補助等の直接
的なケアの時間確保をしながら対応するため時間外勤務を行っている現状がある。
○ そのような中で、2024年4月からの医師の労働時間上限規制開始に伴い医師と看護師とのタスク・シフト/シェアが推進されており、こ
れまで以上に看護業務効率化や生産性向上が必要となっている。
○ そのため、看護業務の効率化に資するICT機器の活用を促進することは、限られたマンパワーで患者に良質の看護を提供するための
最重要課題となっている。

<投資補助・金融支援>
○ 医療機関、訪問看護ステーションが導入する場合、令和5年度補正「看護現場におけるデジタルトランスフォーメー
ション促進事業」、令和6年度補正「看護現場におけるデジタルトランスフォーメーション効果検証事業」において、下
記のICT機器の導入費用等の1/2を補助。
①音声入力システム(注1)

②バイタルサイン値等の自動反映(注2)

③インターコミュニケーションシステム(インカム)(注3) 等
<優良事例の横展開のための支援策>
○ 導入に当たっては、厚生労働省が別途委託するシンクタンクからICT機器導入に向けた計画作成、導入効果の分析
等の支援を受けることができる。
(注1)病室間の移動時間等の隙間時間に音声入力を活用して電子カルテへ記録することができる装置。患者の状態に係る記録をその場で入力することができ、記録漏れが減る
とともに、AIにより正確な記録が可能となる。具体的には、下記の実績がある。
・ 業務時間内記録が平均21.5分→平均43.5分に増加し、時間外記録が平均92.2分→平均59.2分に減少
・ 60文字/分(タイピング)→270文字/分(音声入力)
(注2)バイタルサイン値等が電子カルテへ自動反映される装置。記録行程が削減でき、未入力、誤入力、 タイムラグの防止、看護ケアの時間確保や超過勤務の削減が可能とな
る。具体的には、年間800,445分削減できた事例もある。
(注3)チーム内の看護師が装着することで、チーム全員で一斉に情報を共有する機器。インカム装着により、探すことや移動することがなくなり、業務を中断せずに情報伝達をする
ことが可能となるとともに、インカムの会話を通じて病棟の動きを把握でき連絡に伴う時間が削減される。具体的には、下記の実績がある。
・ 連絡に伴う時間・移動距 約32分/日削減
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・ リーダー看護師の移動距離 2,800m/日削減