○．インフラ長寿命化計画の策定について
○ 今後、各種公共施設等の老朽化が進むことを踏まえ、「経済財政運営の基本方針２０１９（令和元年６
月21日閣議決定）」等において、各種公共施設等の管理者は、
① 中長期的な維持管理・更新等に係るトータルコストの縮減や予算の平準化等の取組
② ①の取組を計画的に進めるための「個別施設毎の長寿命化計画」（以下「個別施設計画」という。）
の策定 等を行うこととされている。
○ 個別施設計画の策定対象とされている医療施設は、都道府県、市町村、特別区、一部事務組合又
は広域連合が開設する「病院」である。
○ 個別施設計画については、令和２年度末までに策定を完了することとされており、また、新経済・財
政再生計画改革工程表2023（令和5年12月21日経済財政諮問会議決定）において、個別施設計画の
策定率を毎年度増加及び実績調査の結果を踏まえ、必要な改善策を講じるというKPIが改めて設け
られたところであるが、令和５年４月１日時点では、一部の医療施設が未策定となっているところ。
○ 個別施設計画策定の手引きとして、「医療施設におけるインフラ長寿命化計画（個別施設計画）策定
のためのガイドライン」（令和２年１月22日）を発出しており、未策定の医療施設を所管する自治体に
おかれては、当該手引きを踏まえつつ、速やかに個別施設計画の策定に着手するよう、御対応をお
願いしたい。
○ また、春に個別施設計画の策定状況及び法定点検の実施状況等の調査を行っているところであり、
来年度も調査を行う予定であることから、調査へのご協力を改めてお願い申し上げる。
○ なお、例年、策定対象となっている医療施設を誤認される自治体も見受けられるところであり、今一度、
対象医療施設を確認するなど、遺漏無きよう御対応いただきたい。

○．性的指向や性自認を理由とした不当な取扱いの防止について
病院等への立入検査や医療機関担当者への研修等の機会を捉えて、医療法等
の規定も踏まえ、異性職員による介助に不安を感じている方や、ＬＧＢＴ等（※）のよ
うな性的指向・性自認を持つ方がいらっしゃることを踏まえ、これらの方々も
含め、医療サービスを必要とする方に必要なサービスが提供されるよう徹底をお願
いしたい。
（※）ＬＧＢＴ…レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー。なお、これに限らず、多様な性的
指向・性自認を持つ方が存在する。

■医療法（昭和２３年法律第２０５号）（抄）
第一条の二 医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、
看護師その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき、及び医療を受け
る者の心身の状況に応じて行われるとともに、その内容は、単に治療のみならず、疾病の
予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない。
第一条の四 医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、第一条の二に規
定する理念に基づき、医療を受ける者に対し、良質かつ適切な医療を行うよう努めなけれ
ばならない。

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