●新型コロナウイルス感染症（COVID-19） 診療の手引き・第 9.0 版 ●６ 院内感染対策

外来受診患者に対して，病院入口や受付などで体温測定器や問診票を用いて COVID-19 を

疑う症状の有無を確認することが望ましい．疑い患者は，他の患者とは距離を保つことが可能
な待機場所に案内して，できるだけ早く診察を行う．

図１．病室単位での新型コロナウイルス感染対策の
図 6-1 病室単位での新型コロナウイルス感染対策の１例
１例
病室ゾーニングの１例

病室ゾーニングの見取り図 （案）

・手袋・ガウン・フェイスシールド
を脱ぎ廃棄

ベッド

・マスクは廊下に出てから交換
・出入りのたびに手指衛生を徹底

患者ゾーン
・病室にない場合は，病棟トイレの
一部を患者用に使用することも可

患者ゾーン
中間ゾー
中間ゾーン
ン

中間ゾーン

扉

廃棄物
ボックス

トイレ
PPE置き場

共通ゾーン（廊下など）

・マスク・手袋・エプロン・フェイス
シールドを着用する場所
・状況に応じてイエローゾーン内に
設定する選択肢もある

共通ゾーン

■ 患者ゾーン（レッド）■

・新型コロナウイルス感染症患者をケアする領域
・マスクに加えて必要に応じて手袋，ガウン，ファイスシールドを着用
・患者と濃厚な接触を行わない場合（問診，診察，検温など）には必ずしもガウンは必要ではない
（ただし，移乗介助，身体リハ，むせこみ食事介助，おむつ交換などの場合にはガウン，フェイスシー
ルドの着用を考慮）

■ 中間ゾーン（イエロー）■

・ドアを開けて病室に入った領域（床テープなどで領域を明示）
・マスクに加えて必要に応じて手袋，ガウン，ファイスシールドを着用
・廃棄ボックスを設置．患者ゾーンから共通ゾーン（グリーン）に出る前に手袋・ガウン・フェイスシー
ルドを脱ぎ廃棄
・中間ゾーンを通過するたびに毎回手指衛生を徹底

■ 共通ゾーン（グリーン）■

・非感染患者をケアする領域
・マスク着用を基本とし，必要に応じて手袋を着用
・感染者が共通ゾーンに移動する場合には，マスク着用の上で時間的・空間的隔離，換気に注意
（たとえばトイレ，シャワーなど）
・手袋・ガウン・フェイスシールド置き場を設置し，ここで着用する
＊中間ゾーン（イエロー）に置き場（着用場所）を設置する選択肢もある

・出典：厚生労働省．第 87 回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料．2022.6.8.

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