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10参考資料2 令和6年度総括報告書「同種造血幹細胞移植患者に対する優先度の高い公的予防接種の再接種に関する研究」 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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Sattler, C. et al. Primary vaccination in adult
patients after allogeneic hematopoietic stem cell
transplantation - A single center retrospective
efficacy analysis. Vaccine 39, 4742-4750 (2021).
https://doi.org:10.1016/j.vaccine.2021.04.052

62

Xu, B. et al. Improved serologic responses to
DTaP over Tdap vaccination in adult
hematopoietic cell transplant recipients.

European journal of haematology 111, 499-505
(2023). https://doi.org:10.1111/ejh.14033
63

CDC: Vaccines & Immunizations: Altered
Immunocompetence
(https://www.cdc.gov/vaccines/hcp/imz-b
est-practices/altered-immunocompetence.
html?CDC_AAref_Val=https://www.cdc.gov/
vaccines/hcp/acip-recs/general-recs/imm
unocompetence.html)

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Dyer, G. et al. A survey of infectious diseases
and vaccination uptake in long-term
hematopoietic stem cell transplant survivors in
Australia. Transplant infectious disease : an

official journal of the Transplantation Society 21,
e13043 (2019).
https://doi.org:10.1111/tid.13043

内レジストリデータを用いた同種及び自家移植患者の
VPD の疾病負荷に関する解析では、同種移植後の水
痘・帯状疱疹は 2,331 件(うち水痘 28 件)、肺炎球菌感
染症は 213 件(うち侵襲性肺炎球菌感染症 70 件)であり、
いずれも自家移植例と比較して頻度・重症度ともに高か
った。さらに、全国 222 施設からのアンケート回答では、
成人移植施設の 84%が帯状疱疹、61%が肺炎球菌感染
症を経験していた。VPD の中で、Hib については同種移
植後における高い疾病負荷を認めなかったものの、一
方で、麻疹・風疹やジフテリア・百日咳・破傷風は同種移
植患者における発症頻度は低いものの重症例や死亡例
の報告があり、これらの疾患は同種移植患者へ与える影
響が大きいことが明らかになった。
同種移植後の各ワクチンの効果についても良好な免
疫原性と安全性が、国内外から多数報告されている。ま
た、各ワクチンの薬事承認状況を鑑みると、いずれのワ
クチンにおいても、薬事承認を得た効能又は効果、用法
及び用量は、本邦及び諸外国のガイドラインの推奨さや
及び整理を行った科学的知見と一致していることが明ら
かとなった。
従って、同種移植患者等の免疫不全状態における
VPD の疾病負荷、ワクチンの有効性・安全性といった国
内外の最新の科学的知見の収集や網羅的なレビュー、
国内のレジストリデータ調査や移植認定施設へのアンケ
ート調査、ワクチンの薬事承認状況等を踏まえ、定期接
種のワクチンの再接種を考えたときに最も優先度の高い
対象者は同種移植患者であり、再接種の優先度の高い
ワクチンは、水痘・帯状疱疹ワクチン、肺炎球菌ワクチン、
MR ワクチン、DPT ワクチンと結論づける。また、国内外

5. 結論

の最新の科学的知見等に基づき推奨されている、各ワク

本研究では、予防接種の再接種を考える上で最も優
先度の高い対象者及びワクチンを特定することを目的と
して、ワクチンで予防可能な疾病(Vaccine-Preventable
Disease: VPD)の疾病負荷、ワクチンの有効性・安全性、
ならびに国内の接種実態等の検討に加え、ワクチンの
薬事承認状況等も勘案し多面的に検討を行った。この
結果、同種移植患者は他の患者と比較して、麻疹・風疹、
水痘・帯状疱疹、肺炎球菌、ジフテリア・破傷風・百日咳
に対するワクチンについて、治療後の再接種の必要性
が高いことが明らかとなった。
予防接種の再接種の対象者としては、同種移植を受
けた 342 例(臍帯血移植が 77%)において、移植前と比
較して同種移植 1 年後にはウイルス抗体価は有意に低
下し、時間経過とともに減少が顕著であったことが確認さ
れた。一方で、移植を行っていない非移植血液疾患患
者(127 例)や HIV 感染症患者(563 例)では比較的高い
抗体価が維持されていたことから、同種移植患者を他の
疾患・病態の患者に比較しても優先的に再接種の対象
とする必要性が示された。
予防接種の再接種の対象とするワクチンとしては、国

チンの移植後再接種における用法・用量等は、各ワクチ
ンが本邦で薬事承認を得ている用法・用量及び効能・効
果の条件に矛盾しないことが明らかになった。
以上より、治療や疾患により一度獲得した免疫を喪失
する患者に対する公的予防接種について、同種移植患
者を対象とした、麻疹・風疹、水痘・帯状疱疹、肺炎球菌、
ジフテリア・破傷風・百日咳ワクチンの再接種を優先して
行うことの価値が高いと結論付けられた。

6. 研究発表
【1】論文発表
1) 冲中 敬二. 成人造血幹細胞移植患者に推奨され
るワクチン. 臨床血液 in press.

【2】学会発表
1) M. Koga, M. Nojima, R. Uraki, K. Iwatsuk-Horimoto,
S. Yamayoshi, M.Imai, K. Kobiyama, T. Burcu, K.
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