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10参考資料2 令和6年度総括報告書「同種造血幹細胞移植患者に対する優先度の高い公的予防接種の再接種に関する研究」 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73851.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第34回 6/19)《厚生労働省》
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1 回以上接種すること、ブースター接種として結合型肺

本調査で対象とした麻疹・風疹、水痘・帯状疱疹、肺

炎球菌ワクチンもしくは PPSV23 を 1 回接種することが標

炎球菌、ジフテリア・破傷風・百日咳及び Hib に対するワ

準的な考え方とされている。

クチンは、いずれも国内外において同種移植後に再接
種されている主なワクチンである。本邦においてこれらの

〇ジフテリア、百日咳、破傷風、インフルエンザ菌 b 型

ワクチンは定期接種として位置付けられており、まん延

疾病負荷:同種移植後において、ジフテリア・百日咳・破

防止および個人の発症や重症化予防の観点から重要

傷風・Hib の発症は稀であるが、発症した場合の死亡割

性が高いと認識されている。

合が高い疾患であり、国内レジストリデータでは、百日咳

これらに関して、同種移植後において、国内外での現

は報告された 1 例が、ジフテリアは 2 例中 1 例が死亡と

状、再接種による有効性・安全性及び国内外のガイドラ

関連していることが指摘されている。海外の報告でも、同

インにおける記載を踏まえると、いずれのワクチンも臨床

種移植後の破傷風や百日咳による死亡例が報告されて

現場における必要性が高いものと認識されていた。他方、

おり、患者の生命予後に与える影響が大きいことが懸念

Hib は同種移植後における疾病負荷の大きさを示す報

されている。他方、Hib については、国内レジストリデー

告に乏しく、同種移植後の再接種における優先度は比

タでは 39 件の発症が報告されたが、移植施設への調査

較的低いと考えられた。これらを踏まえ、麻疹・風疹、水

では侵襲性 Hib 感染症の発症・死亡例の経験は報告さ

痘・帯状疱疹、肺炎球菌及びジフテリア・破傷風・百日

れなかった。小児期の Hib ワクチン導入によって同感染

咳のワクチンは、同種移植後の再接種を優先して行うこ

症は激減し、国外において Hib による同種移植後の疾

との価値が高いと結論付けられた。

病負荷を示した報告は限定的であることから、Hib は他

また、別添に示すとおり、MR ワクチン、水痘・帯状疱

の VPD と比較して同種移植後における疾病負荷は比較

疹ワクチン、肺炎球菌ワクチンおよび DPT ワクチンにつ

的小さいと考えられている。

いて、予防接種の再接種として推奨されている製剤の用

国内外における現状の認識:本邦の 7 割以上の移植施

法用量等と、本邦における製剤の薬事承認状況を比較

設で同種移植後の Hib ワクチンの再接種が推奨されて

した。いずれのワクチンにおいても、国内外における最

おり、小児移植施設の 75%以上で百日せき抗原含有ワ

新の科学的知見に基づき推奨されている各ワクチン

クチンが接種されている。同種移植後の発症は稀である

の同種移植後再接種における用法・用量と、本邦の

が、発症した場合の死亡割合が高いことから、国内外に

薬事承認に矛盾は認められなかった。

おいて、百日せき抗原含有ワクチン(3 種混合ワクチンや
Hib を含む 4 種混合ワクチン)の再接種による予防が重

(別添)

要であると認識されている。

同種移植後における予防接種の再接種として推奨され

有効性:同種移植後の患者において、3 種混合ワクチン

ている製剤の用法用量等と、本邦における各ワクチン製

を接種すると、ジフテリアと破傷風では 70~100%、百日

剤の薬事承認状況の整理

咳でも 30~70%と高い確率で抗体を獲得でき、その効果

麻疹・風疹、水痘・帯状疱疹、肺炎球菌及びジフテリ

は 2 年以上持続することが示されている。

ア・破傷風・百日咳のワクチンについて、本邦及び諸外

安全性:移植患者に特有の副反応は報告されていな

国のガイドラインにおいて推奨されている効果効能・用

い。

法用量等と、各製剤が本邦において取得している薬事

本邦を含む各国のガイドライン:共通して、「同種移植後、

承認条件を整理した。

6 ヶ月以上経過しており、慢性 GVHD が増悪していない
患者」を対象に、百日せき抗原含有ワクチン及び Hib ワ

A) 麻疹・風疹

クチンを複数回接種することが標準的な考え方とされて

・国内における麻疹、風疹の生ワクチンの抗体陽性化率

いる。

は 50-60%という報告 3 がある一方、2-3 割という報告もあ
る 4。

<同種移植後における予防接種の再接
種に関する考察>

・非常に稀にワクチン株による麻疹の発症報告があるも
のの、治療による回復が報告され 6,7、忍容性は良好とさ
れる 8
・同種移植後の再接種に関して、本邦及び諸外国のガ

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