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【資料1-1】議論の整理(案) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67949.html
出典情報 第209回社会保障審議会医療保険部会、第9回高額療養費制度の在り方に関する専門委員会 合同開催(12/25)《厚生労働省》
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○ これらの意見を踏まえ、特別の料金の対象となる医薬品の範囲は、OTC 医
薬品と成分が同一の医療用医薬品のうち 、最大用量や投与経路、効能・効
果を考慮して OTC 医薬品との代替性が高いと思われるものとするべきであ
る。
○ また、患者団体ヒアリングも行い、
・ がん患者の中には、疼痛治療のために最大量のアセトアミノフェン、
ロキソニンテープ、便秘対策のために酸化マグネシウムも服用されてい
る方もいる。OTC 類似薬に関する議論について、経済的負担、制度面での
不安も大きい。
・ がんや難病の患者の中にも、OTC 類似薬を日常的に、あるいは長期に継
続して使用している者がいる
・ 疾患の発症はわずかな発熱、皮膚の異常、せきなどから始まることも
あるが、発症数週間で亡くなる病態もあり、1日病院に行くのが遅れて
いれば危ないこともある。重症化すれば、高額な薬を使用しても治らな
い、非可逆的な状態になる。病院に行くか、行かないか、1日の迷いが生
命を左右する
・ 自分の症状が受診すべきかを患者自身が正確に判断することは不可能
・ アトピー性皮膚炎の場合、全身に毎日2回塗る必要があり、1回に 500
グラム処方されても2か月もたない。その他、バイオ製剤などや抗炎症
薬も必要で、保険適用除外になれば患者の負担は相当重くなる
・ 例えばこどものアトピー性皮膚炎では症状をコントロールし再び悪化
させないために定期的に軟膏(OTC 類似薬)を使い続ける必要。保険適用
除外は、一部のアレルギー疾患患者が適切な治療の継続をあきらめ症状
を悪化させてしまう
・ 医療用医薬品や OTC の使用状況をドラッグストアの薬剤師や登録販売
者の方が総合的に把握していない中では、飲み合わせや相互作用に適切
に対応できない
・ OTC 類似薬を 10 割負担にすると患者負担が重くなりすぎる。OTC 類似
薬である医療用医薬品について追加負担を求めるとしても、患者負担が
重くなりすぎないように配慮が必要
との意見もあった。
<実施に向けた技術的な検討>
○ 新たな制度の実施に向けて、対象医薬品の範囲や長期使用等の医療上の
必要性を判断する考え方などについては、専門家の意見を聞きつつ技術的
な検討を行うべきである。

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