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○診療報酬基本問題小委員会からの報告について-2-2 (298 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00107.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第489回  9/22)《厚生労働省》
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各ガイドラインにおける周術期の栄養管理について

診調組 入-1
3 . 8 . 6

○ 静脈経腸栄養ガイドライン等において、周術期(術前、術後)の栄養管理に関して、具体的な方法が示
されている。
静脈経腸栄養ガイドライン第3版(抜粋)
(日本臨床栄養代謝学会:JSPEN)
1)術前の栄養状態の評価
2)栄養状態不良な場合、術後に栄養のリスクが存在す
る場合には、術前からの栄養療法の施行(経口サプ
リメントの投与、免疫経腸栄養剤、腸を使えない場合
の静脈栄養など)が必要
3)術後早期からの経口摂取再開、経腸栄養の開始
4)術後1週間以上、経口摂取・経腸栄養を施行できな
い場合は完全静脈栄養の施行
5)経腸栄養でエネルギー必要量を満たせない場合は
静脈栄養の併用
6)術後に経腸栄養を行う場合は、標準組成を第一選択
とするが、栄養不良・大侵襲手術患者では免疫経腸
栄養剤を考慮

Clinical nutrition in surgery(抜粋)
(欧州臨床栄養代謝学会:ESPEN)
1)術前の絶飲食を避ける
2)個々の患者の忍容性、手術のタイプに応じて経口摂取
3)Major surgeryにおいては、術前・術後に栄養状態を評価
4)低栄養患者、低栄養のリスクがある患者(周術期に5日より
長く経口摂取ができないと予想される場合、7日より長く推奨
量の50%を摂取できないと予想される場合)には遅滞なく周
術期の栄養管理(経口あるいは経腸を第一選択とした栄養
療法:エネルギーは25-30 kcal/kg、たんぱく質は1.5 g/kg ideal
body weight)を行う。)
5)7日より長く、経口あるいは経腸栄養で必要量の50%のエネ
ルギーを投与できない場合は、補助的な静脈栄養投与を開
始する
6)低栄養の、がん手術患者には周術期に免疫栄養剤を投与す

7)重度栄養障害を有する患者では、たとえがん手術であっても
7-14日間の術前栄養療法を行う
8)可能であれば、経口・経腸栄養を優先する
9)通常食で必要量の栄養を摂取できない場合は栄養状態が
良好であっても術前に経口的な栄養サプリメントを投与する

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