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【資料1-1】世代内、世代間の公平の更なる確保による全世代型社会保障の構築の推進(高齢者医療における負担の在り方について) (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65886.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第203回 11/13)《厚生労働省》
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医療保険部会(2025年10月23日開催)における主なご意見
(文責:事務局)

(注)主な御意見を事務局で整理したもの。(御意見の趣旨を踏まえて文言を整理している。)

(高齢者の負担の在り方について)


高齢者1人当たりの医療費水準は5歳若返っており、健康状態も改善傾向にあるのではないか。後期高齢者の所得額や就業率なども踏
まえると、高齢者の年齢区分や負担割合の見直しを含めた構造的な見直しを図る時期に来ていると考えられる。



年齢階級別の1人当たり医療費は年代に応じて増えていく一方で、1人当たり自己負担額はパラレルになっていない。特に69歳から7
0歳で大きく下がることについては議論の余地が大いにあるのではないか。



所得のばらつきの問題があり、住民税非課税世帯など所得の低い層を精緻に分析する必要。低所得の方の負担を含め、全体としてバラ
ンスが取れた負担を考えていく必要がある。



給与所得以外の金融所得や金融資産等の状況も踏まえた検討が必要。



高齢者は収入を増やす可能性が少なく、大病等のリスクもあるため、年齢という考慮を全く外すことは反対。

○ 年齢にかかわらず能力に応じて負担するという視点は理解するが、高齢者の収入構造の特性や多くの疾患を抱えがちな傾向であると
いった身体的特徴、高額療養費の議論も踏まえて丁寧に議論してほしい。


医療保険がリスクへの備えではなく医療サービスへの補助金という形になってしまっている。現役世代よりも高齢者に対して特段に受
診を促す制度設計は問題。

(「現役並み所得」の判断基準について)


後期高齢者の現役並み所得者の給付費には公費が入っておらず、現状のまま現役並み所得者を増やすと現役世代の負担増につながると
いういびつな負担構造になっている。この負担構造について、資料として示していただきたい。



現役並み所得については、そもそも「現役並み」とは何か考えてほしい。



現在の「現役並み所得」の基準は高い水準になっているが、現役世代は養育費など色々な費用がかかっており、扶養しなければならば
い子どもの数等の違いを考えると、この水準を低く考えてもいいのではないか。



高齢者の方の受診行動や所得状況などきめ細かく分析をして議論を進めていくことが必要ではないか。

(その他)


制度の変更を伴う際には十分な周知期間、丁寧な説明をお願いしたい。



高齢者の健康作りについて、個人のモチベーションを高め、国民の意識改革、行動変容を導くような仕組みづくりについても御検討を
願いたい。

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