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05【資料3】新型コロナワクチンの接種について (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25379.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第32回 4/27)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【2】初回シリーズの接種から3回目接種までの接種間隔について
(1)オミクロン株の新型コロナワクチンへの影響

第31回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
(令和4年3月24日)提出資料

オミクロン株に対する新型コロナワクチンの有効性(感染予防効果)

再掲

オミクロン株に対するモデルナ社ワクチンの感染予防効果は、2回目接種14ー90日経過後で44.0%であったが、
その後経時的に低下した。3回目接種14ー60日経過後で71.6%、61日経過後以降は47.4%であったと報告されている。
Tseng, H.F. et al1(Nature Medicine, 2022)

モデルナ社ワクチン2回目接種後の感染予防効果
(青線:デルタ株、赤線:オミクロン株)

研究内容:米国のKaiser Permanente Southern California※1に1年以上加
入歴のある18歳以上の会員が対象。同組織の電子カルテ記録を用いて2021
年12月6日-12月31日の新型コロナウイルスRT-PCR検査陽性例を症例群、
背景因子をマッチング※2させた検査陰性例を対照群に設定し、新型コロナウ
イルス感染(デルタ株・オミクロン株)に対するモデルナ社ワクチン接種の
有効性を分析したテストネガティブデザインの症例対照研究。
結果:オミクロン株に対する感染予防効果は以下の通りであった※3 。
 2回目接種後:症例群19,395例、対照群38,790例 が解析された。
ー 14-90日経過後 44.0% [95%CI: 35.1-51.6]
ー 91-180日経過後
23.5%
[16.4-30.0]
ー 181-270日経過後
13.8%
[10.2-17.3]
ー 271日経過後以降
5.9%
[0.4-11.0]
※4
 3回目接種後 :症例群11,217例、対照群22,434例が解析された。
ー 14-60日経過後
71.6%
[69.7-73.4]
ー 61日経過後以降
47.4%
[40.5-53.5]
著者らは以下の通り報告している。
 オミクロン株に対するモデルナ社ワクチン3回目接種の感染予防効果はデ
ルタ株に対する効果より低かった。

モデルナ社ワクチン3回目接種後の感染予防効果※5
(同上)

※1 米国の大規模統合ヘルスケアシステムの一つ。460万人以上の会員を擁し、対象地域の人種、民族、社会経済学的多様性に対する代表性がある。
※2 性別、年齢階級(18-44歳、45-64歳、65-74歳、75歳以上)、人種、検査日により検査陽性例:検査陰性例=1:2でマッチング
※3 過去の新型コロナウイルス検査の検査歴、予防医療(他ワクチンの接種や健診の受診)の有無、オンラインを含む外来受診数、チャールソン併存疾患指数(CCI)、肥満(BMI30以上)の有無、
フレイル指数、検体の種類、免疫不全状態の有無、過去の新型コロナウイルス感染歴を共変量とした条件付きロジスティック回帰分析により算出
※4 追加接種は有効成分100μg及び50μgの者が含まれているものの、その割合は不明。また、免疫不全者を含んだ解析結果
※5 免疫不全者を除いた解析結果
1. Tseng, H. F. et al. Effectiveness of mRNA-1273 against SARS-CoV-2 Omicron and Delta variants. Nature Medicine. 2022.

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