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資料2 臨床研究中核病院の承認要件に係る取扱いについて (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62409.html
出典情報 厚生科学審議会 臨床研究部会(第44回 8/27)《厚生労働省》
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(参考:長崎大学病院報告書)

することに加え、顔が見える関係性を構築することで、臨床研究相談に対するハードルを下
げ、臨床研究実施に対する敷居を下げ、臨床研究推進につなげていく。さらに、把握した臨
床研究実施数、論文作成数をあわせて共有することで、研究推進に対する共通認識をもち、
臨床研究実施に対する意識の醸成につなげる取組みを続けていく。
②臨床研究推進プロジェクトチームの設置
本院では、臨床研究数減少に対する研究推進策の一環として、一定数の臨床研究実施を条
件とする医師及び歯科医師である教員 7 名を任命し、臨床研究推進プロジェクトチームを
令和 5 年度から設置した。これは臨床研究数の増加を見据えたものだけでなく、適正な臨床
研究の実施や管理も見越したものである。この取り組みは、臨床研究の活性化に繋がってい
るため、今後も継続して臨床研究を推進していく。
③研究スタートアップ支援インセンティブ追加
本院では、臨床研究推進を目的として、従前から臨床研究に対する、認定臨床研究審査委
員会審査費用、臨床研究等保険費用、論文構成及び掲載費用等に対し研究インセンティブと
して費用助成を行ってきた。しかし、臨床研究開始のためにはその準備にも経費が必要とな
るため、令和 5 年度から研究スタートアップ支援を目的とした、新規の研究インセンティブ
を設定した。この追加の結果、臨床研究数増加が確認されているため、今後も継続していく
予定であるが、さらに臨床研究推進のために効果的なインセンティブ設定を行っていくた
め、研究者に対するニーズの収集等を行い、検討を続けていく予定である。
④ 臨床研究認定支援者育成コースの実施
本院では、臨床研究推進に対する医師の負荷軽減を図るため、各診療科・部門における臨
床研究管理の現状についてアンケート調査の結果明らかになった臨床研究を支援できる者
に対するニーズが高かったことから、この育成を目的とした認定支援者育成コースを令和 5
年度から開始した。令和 6 年度末現時点までに、本院認定を受けた臨床研究支援者は 6 名お
り、徐々にではあるが、臨床研究を推進できる環境を整備している。この取り組みを続けて
いくことで、持続可能性の高い臨床研究推進につなげていく。
⑤橋渡し研究推進
本院は、令和 4 年度 AMED 事業「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の
形成事業」においてシナジー拠点として採択され、長崎大学感染症研究出島特区 ワクチン
研究開発拠点を設置している。ここでは、多くの企業や研究機関と共に、人類の脅威となる
感染症に対するワクチン開発に取り組んでいる。本院は、橋渡し研究拠点ではないものの、
ワクチン拠点から創出されるシーズに対しても積極的に支援を行える体制を構築していく
ことで、臨床研究の推進につなげていくことを目指している。また、令和 6 年度 AMED 事業

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