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資料2 臨床研究中核病院の承認要件に係る取扱いについて (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_62409.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 臨床研究部会(第44回 8/27)《厚生労働省》 |
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(参考:神戸大学医学部附属病院報告書)
定臨床研究で個別にEDC登録データから随時得られる登録数や、当院にて同意取得された同意
文書数を、研究毎にセンターにおいて毎月集計し、それらを基に毎月作成・更新する各特定臨
床研究における個別の研究参加者登録進捗状況の最新の一覧データを、当院で開催される特定
臨床研究管理委員会および臨床研究マネージャー会議、加えて病院執行部会議および病院運営
審議会にて毎回周知報告し、当該研究を実施している研究責任医師に早期の登録完了および早
期の論文化を促す取り組みを新たに開始しました。加えて同様の枠組みによりセンターにて各
研究の研究計画書情報と照合することで、既に研究参加者の登録満了あるいは登録期間終了を
迎えた特定臨床研究についても毎月把握し、当該研究の研究責任医師に早期の研究終了および
早期の論文化を勧奨して進捗を把握する連絡を概ね1か月に1回、定期的に実施する取り組みも
同時に開始しました。
これらは必ずしも論文件数の増加に即効性を発揮するとは限りませんが、持続的かつ根源的
な対策として、少なくとも論文件数集積に効果を発揮した対策の一つと思われ、今後も長期的
な持続効果を目指し継続して実施します。
ⅱ) 研究が終了した特定臨床研究の把握と対象研究者への論文化勧奨および定期的な進捗把握
上記 ⅰ)に加え、IRB・CRBに研究終了届が提出された研究はさらに早期の論文化が可能で、
従前から両委員会と連携してセンターにおいて各特定臨床研究の届出状況を毎月一元的に把握す
ることや、またセンターが当院全診療科宛に1年に2回、論文業績および論文化予定の研究に関
して一斉調査を実施することにより把握した既終了分の特定臨床研究について、研究責任医師宛
に可及的速やかな論文化を勧奨する連絡を実施する取り組みを実施していました。これに加え
て、新たにセンターから当該研究に関するその後の論文作成・投稿・審査・採択に関しても、定
期的な進捗確認を併せて行い、論文要件の充足状況やその見通しについて毎月情報を更新し、病
院の各種会議に周知報告する取り組みを、同じく2023年7月より開始しました。
これらはⅰ)に比べて即効性が期待でき、こちらも2024年度の論文件数集積にも効果のあった対
策と考えられるため、今後も継続して実施します。
ⅲ) インセンティブの改訂による早期論文化の勧奨
特定臨床研究の論文化にかかるインセンティブについては、先述のごとく、2022年12月より要件
対象となる特定臨床研究に該当する結果論文の発表に係るインセンティブ(別表1:インセンティ
ブ)を増強したところではありましたが、研究終了から論文化する過程の一層の早期化促進が必要
との観点から、新たに論文投稿から採択までの期間をインセンティブ付与の要件に追加し、投稿か
ら「6か月以内に採択」された論文に付与対象を限定する一方、新たに対象となる論文には現行か
ら増額付与する対策を実施します。
近年、特に臨床研究論文において、当院に限らず広く認められる現象として投稿から採択まで
に長期間を要する傾向が顕著になってきています。その原因として、編集者側から査読時に要求
される事項の多様化・厳格化による、採択までの時間経過の延長や採択率自体の低下を伴う論文
採択自体の困難化が大きな背景の一つにあると推察されますが、研究者側でも研究業績の評価を
より高めるためにより質の高い医学雑誌に採択を目指す志向との間でジレンマを生じる点も認め
ざるを得ません。そのため、この問題においては論文採択までの時間の短縮を第一義とした過度
の早期投稿勧奨はにわかに困難と判断される為、やむを得ずインセンティブを上記内容にて改訂
することで早期論文化を勧奨することとしました。
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定臨床研究で個別にEDC登録データから随時得られる登録数や、当院にて同意取得された同意
文書数を、研究毎にセンターにおいて毎月集計し、それらを基に毎月作成・更新する各特定臨
床研究における個別の研究参加者登録進捗状況の最新の一覧データを、当院で開催される特定
臨床研究管理委員会および臨床研究マネージャー会議、加えて病院執行部会議および病院運営
審議会にて毎回周知報告し、当該研究を実施している研究責任医師に早期の登録完了および早
期の論文化を促す取り組みを新たに開始しました。加えて同様の枠組みによりセンターにて各
研究の研究計画書情報と照合することで、既に研究参加者の登録満了あるいは登録期間終了を
迎えた特定臨床研究についても毎月把握し、当該研究の研究責任医師に早期の研究終了および
早期の論文化を勧奨して進捗を把握する連絡を概ね1か月に1回、定期的に実施する取り組みも
同時に開始しました。
これらは必ずしも論文件数の増加に即効性を発揮するとは限りませんが、持続的かつ根源的
な対策として、少なくとも論文件数集積に効果を発揮した対策の一つと思われ、今後も長期的
な持続効果を目指し継続して実施します。
ⅱ) 研究が終了した特定臨床研究の把握と対象研究者への論文化勧奨および定期的な進捗把握
上記 ⅰ)に加え、IRB・CRBに研究終了届が提出された研究はさらに早期の論文化が可能で、
従前から両委員会と連携してセンターにおいて各特定臨床研究の届出状況を毎月一元的に把握す
ることや、またセンターが当院全診療科宛に1年に2回、論文業績および論文化予定の研究に関
して一斉調査を実施することにより把握した既終了分の特定臨床研究について、研究責任医師宛
に可及的速やかな論文化を勧奨する連絡を実施する取り組みを実施していました。これに加え
て、新たにセンターから当該研究に関するその後の論文作成・投稿・審査・採択に関しても、定
期的な進捗確認を併せて行い、論文要件の充足状況やその見通しについて毎月情報を更新し、病
院の各種会議に周知報告する取り組みを、同じく2023年7月より開始しました。
これらはⅰ)に比べて即効性が期待でき、こちらも2024年度の論文件数集積にも効果のあった対
策と考えられるため、今後も継続して実施します。
ⅲ) インセンティブの改訂による早期論文化の勧奨
特定臨床研究の論文化にかかるインセンティブについては、先述のごとく、2022年12月より要件
対象となる特定臨床研究に該当する結果論文の発表に係るインセンティブ(別表1:インセンティ
ブ)を増強したところではありましたが、研究終了から論文化する過程の一層の早期化促進が必要
との観点から、新たに論文投稿から採択までの期間をインセンティブ付与の要件に追加し、投稿か
ら「6か月以内に採択」された論文に付与対象を限定する一方、新たに対象となる論文には現行か
ら増額付与する対策を実施します。
近年、特に臨床研究論文において、当院に限らず広く認められる現象として投稿から採択まで
に長期間を要する傾向が顕著になってきています。その原因として、編集者側から査読時に要求
される事項の多様化・厳格化による、採択までの時間経過の延長や採択率自体の低下を伴う論文
採択自体の困難化が大きな背景の一つにあると推察されますが、研究者側でも研究業績の評価を
より高めるためにより質の高い医学雑誌に採択を目指す志向との間でジレンマを生じる点も認め
ざるを得ません。そのため、この問題においては論文採択までの時間の短縮を第一義とした過度
の早期投稿勧奨はにわかに困難と判断される為、やむを得ずインセンティブを上記内容にて改訂
することで早期論文化を勧奨することとしました。
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