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参考資料4.セルフメディケーション税制による 薬剤費抑制効果の検証(西川・大橋 RIETI Discussion Paper Series 22-J-039(2022)(独)経済産業研究所) (16 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59938.html |
出典情報 | セルフケア・セルフメディケーション推進に関する有識者検討会(第4回 7/25)《厚生労働省》 |
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ミー、カプセル剤ダミー、成分別に作成したダミー変数を含む 32。𝐾𝐾𝐾𝐾ℎ𝑢𝑢𝑢𝑢は毎月の花粉飛
散量、𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇はアレルギー性鼻炎薬の医師の処方におけるトレンドをコントロールす
るために用いた。𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃は院内処方を採用する医療機関は 1、それ以外は 0 とするダ
ミー変数、Over70は 70 歳以上のグループは 1、それ以外は 0 とするダミー変数である。
𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆は医薬品を販売している企業別に作成した販売会社ダミー変数である。
𝛼𝛼、 𝛽𝛽 、𝜎𝜎、𝛾𝛾、𝛿𝛿 、𝜃𝜃は推定されるパラメータ、𝜉𝜉は誤差項である。これら薬価、製品属性
に関する数値は、薬事日報が提供する薬価基準データベース、各医薬品のインタビューフ
ォームより得た。最後に(1)
、(2)式に用いる各変数の記述統計量を表 5 にまとめた。
<表 5 挿入>
5.推定結果
本章では (1)、(2)式の推定結果を示す。第 1 節は患者の受診行動に関する推定結果、第
2 節は医師の処方行動に関する推定結果である。
5-1 患者の受診行動の推定結果
セルフメディケーション税制による患者の受診行動の変化を検証する(1)式の推定結果を
表 6 にまとめた。同表の(1)は固定効果である𝜇𝜇𝑖𝑖 を含まないモデル、(2)~(4)は固定効果を
含むモデルの推定結果である。また(3)、(4)は頑健性の確認を目的としており、(3)は分析
対象者を 2015 年 1 月~2019 年 8 月にかけて継続的に健康保険組合へ加入していた被保険
者に限定したケース、(4)は分析期間をアレルギー性鼻炎のピークである各年 3、4 月に限
定したケースに該当する。なお、推定結果の解釈を容易にするため、表 6 には推定値より
得た限界効果を記載している 33。ただし、計算された限界効果、標準誤差の多くが非常に
小さな値だったため、表 6 にある各説明変数の数値は全て 103 を乗じたものである。
<表 6 挿入>
同表にある、セルフメディケーション税制の効果を捉える政策ダミーに注目すると、(1)
~(4)の全てのモデルで負かつ統計的に有意な限界効果が得られた。したがって、セルフメ
ディケーション税制の導入によって、医療機関への受診を控えた患者が増大したことにな
る。同表にあるモデル(2)に基づくと、限界効果は-0.001428(=1.428×10-3)なので、セ
ルフメディケーション税制は 2017~2019 年のアレルギー性鼻炎のピーク時(2~5 月)に
32
禁忌、副作用、半減期、1 日当たりの服用回数、1 日当たりの使用量といった製品属性は成分レベルで
決定しているので、これらが処方に及ぼす影響は成分ダミーでコントロールする。
33
ロジットモデルによる推定結果は補論 3 に記した。
14
散量、𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇𝑇はアレルギー性鼻炎薬の医師の処方におけるトレンドをコントロールす
るために用いた。𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃は院内処方を採用する医療機関は 1、それ以外は 0 とするダ
ミー変数、Over70は 70 歳以上のグループは 1、それ以外は 0 とするダミー変数である。
𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆𝑆は医薬品を販売している企業別に作成した販売会社ダミー変数である。
𝛼𝛼、 𝛽𝛽 、𝜎𝜎、𝛾𝛾、𝛿𝛿 、𝜃𝜃は推定されるパラメータ、𝜉𝜉は誤差項である。これら薬価、製品属性
に関する数値は、薬事日報が提供する薬価基準データベース、各医薬品のインタビューフ
ォームより得た。最後に(1)
、(2)式に用いる各変数の記述統計量を表 5 にまとめた。
<表 5 挿入>
5.推定結果
本章では (1)、(2)式の推定結果を示す。第 1 節は患者の受診行動に関する推定結果、第
2 節は医師の処方行動に関する推定結果である。
5-1 患者の受診行動の推定結果
セルフメディケーション税制による患者の受診行動の変化を検証する(1)式の推定結果を
表 6 にまとめた。同表の(1)は固定効果である𝜇𝜇𝑖𝑖 を含まないモデル、(2)~(4)は固定効果を
含むモデルの推定結果である。また(3)、(4)は頑健性の確認を目的としており、(3)は分析
対象者を 2015 年 1 月~2019 年 8 月にかけて継続的に健康保険組合へ加入していた被保険
者に限定したケース、(4)は分析期間をアレルギー性鼻炎のピークである各年 3、4 月に限
定したケースに該当する。なお、推定結果の解釈を容易にするため、表 6 には推定値より
得た限界効果を記載している 33。ただし、計算された限界効果、標準誤差の多くが非常に
小さな値だったため、表 6 にある各説明変数の数値は全て 103 を乗じたものである。
<表 6 挿入>
同表にある、セルフメディケーション税制の効果を捉える政策ダミーに注目すると、(1)
~(4)の全てのモデルで負かつ統計的に有意な限界効果が得られた。したがって、セルフメ
ディケーション税制の導入によって、医療機関への受診を控えた患者が増大したことにな
る。同表にあるモデル(2)に基づくと、限界効果は-0.001428(=1.428×10-3)なので、セ
ルフメディケーション税制は 2017~2019 年のアレルギー性鼻炎のピーク時(2~5 月)に
32
禁忌、副作用、半減期、1 日当たりの服用回数、1 日当たりの使用量といった製品属性は成分レベルで
決定しているので、これらが処方に及ぼす影響は成分ダミーでコントロールする。
33
ロジットモデルによる推定結果は補論 3 に記した。
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