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参考資料3 がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(健発第0331058号平成20年3月31日厚生労働省健康局長通知別添) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59042.html
出典情報 がん検診のあり方に関する検討会(第44回 6/23)《厚生労働省》
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に従い、実施方法等の改善に努める。


子宮頸がん検診
子宮頸がん検診の方法として、子宮頸部の細胞診及びHPV検査を用いた子宮頸が
ん検診(HPV検査単独法及び細胞診・HPV検査併用法)がある。

(1)検診項目及び各検診項目における留意点
子宮頸がん検診の検診項目は、子宮頸部の細胞診による子宮頸がん検診 につ
いては、問診、視診、子宮頸部の細胞診及び内診とし、必要に応じてコルポス
コープ検査を行う。
HPV検査単独法による子宮頸がん検診については、 問診、視診及びHPV検査と
し、HPV検査陽性となった場合にトリアージ検査を行う。さらに、トリアージ検
査陰性となった場合に翌年度追跡検査を行う。
精度管理の観点から、 各市町村が30歳以上の対象者に対して実施する検査
方法については、原則として各市町村で一律にすることとする。


問診
不正性器出血等の現在の症状、月経及び分娩・妊娠等に関する事項、 子宮
頸部病変の既往歴、家族歴、過去の検診の受診状況等を聴取する。



視診
膣鏡を挿入し、子宮頸部の状況を観察する。



子宮頸部の細胞診


子宮頸部の細胞診については子宮頸管及び膣部表面の全面擦過法によっ
て検体を採取し、迅速に処理(固定等)した後、パパニコロウ染色を行い
顕微鏡下で観察する。



検体の顕微鏡検査は、十分な経験を有する医師及び臨床検査技師を有す
る専門的検査機関において行う。この場合において、医師及び臨床検査技
師は、公益社団法人 日本臨床細胞学会認定の細胞診専門医及び細胞検査士
であることが望ましい。



子宮頸部の細胞診の結果を、ベセスダシステムによって分類し た上で、
精密検査の必要性の有無を決定し、速やかに検査を依頼した者に通知する 。
なお、検体が不適正であった場合には、再度子宮頸部の細胞診を実施する。



HPV検査単独法
HPV検査単独法の実施に当たっては、HPV検査とトリアージ検査で同一の検
体を用いるため、液状化検体 (※) を用いること。また、日本産科婦人科学会
及び日本婦人科がん検診学会による「対策型検診におけるHPV検査単独法によ
る子宮頸がん検診マニュアル」(以下「HPV検査単独法検診マニュアル」とい
う。)を参考にすること。


液状化検体とは、採取した細胞を専用の保存液に回収し細胞浮遊液とし

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