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資料1_かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に向けた論点について (58 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_39637.html
出典情報 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会(第4回 4/12)《厚生労働省》
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令和5年12月6日「第2回 かかりつけ医機能が発揮される制度の施行に関する分科会」における主な意見
【地域の病院・診療所におけるかかりつけ医機能の実践】
〇地域でかかりつけ医機能を実践していくには、地域において仲のよいグループを作り、一緒に活動していく雰囲気を作っていくことが重要。
〇地域でかかりつけ医機能を発揮していくには、グループプラクティスが重要。例えば、看取りを持続的に行っていくために、地域で輪番を組んで共同
で行うことや、ICTシステムの活用等による訪問看護ステーションを含めた連携が効果的だと考えている。
〇かかりつけ医機能を発揮していく上では、ICTシステムの導入等で行政の介入があるとありがたい。
〇地域でかかりつけ医機能を発揮していくには、介護との連携、ケアマネとの連携が重要。ケアマネが病院内の会議に参加することや、実際に患者に
接しながら医師や看護師とも直接コミュニケーションを取っていく中で医療の知識も身に付いていく。福井県では、入院の場合は3日以内にケアマネ
が病院に来て連携することをルール化している。
〇地域医師会は警察医や産業医も含めたコーディネート機能を持っており、在宅医療の拠点も、地域医師会主体で担っていくのがよいのではないか。
【かかりつけ医機能の考え方】
〇地域に必要なかかりつけ医機能が発揮されるようにするにはどうするかに焦点を絞り議論を深めていくことが必要ではないか。1つの医療機関や1
人の医師が全てを担うことは困難であり、地域で必要なかかりつけ医機能を、地域の医療資源を開発しながら、どのようにして実現していくか、医療
機関あるいは医師、医療従事者がそれぞれの役目に応じて、自分ができることを拡大していく努力をしていく方向性で議論を行うことが重要ではない
か。人口が多く医療資源が豊富な地域もあれば、医療資源が非常に限られた地域もあり、それぞれの地域の特徴を反映できるようにすることが重要。
○かかりつけ医機能は地域のネットワークの中で実現していくものであり、個々の患者にとっては、一番フロントに立って関わってくれる医療機関がか
かりつけ医機能を担う医療機関となるのではないか。医療資源の少ない地域と東京都のような医療資源の豊富な地域では条件も異なることから、
ネットワークの作り方は画一的なものではなく、地域の現場の先生方の考えをベースにしていくのではないか。
〇医師不足地域と都市部ではかかりつけ医機能のニーズも異なり、これらを一緒に議論すれば混乱を招く。医師不足地域におけるかかりつけ医機能
の発揮の例を参考にしつつ、都市部のかかりつけ医機能を考えていく必要があるのではないか。
〇医療機関に求められるかかりつけ医機能と、かかりつけ医としての医師個人の資質能力は、区別して議論すべき。一定の幅の広い診療ができること
は必要であるが、それをどこまで要求するか、それを担うためにどのような研修が必要かについては、医療界において考えるべき。
〇医師が研修を受けて診療の幅を広げることは重要であるが、何らかの機能を有していなければかかりつけの医師となれない、という仕組みにするこ
とは、フリーアクセスの阻害にもつながることになり、慎重な議論が必要ではないか。
〇かかりつけ医は高齢者だけのためのものではない。今後の議論の中で、若者等も含め、フォーカスを広げていくことが必要ではないか。
〇かかりつけ医を若い方が持ってはいけないというものではないが、実現可能性の観点からも、当面は、慢性疾患を有する高齢者や乳幼児、継続的な
診療を必要とする患者に焦点を当てて制度整備を進めていく必要があるのではないか。

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