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資料1-3 ビソプロロール 調査結果報告書及び添付文書[2.5MB] (58 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38855.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和5年度第15回 3/26)《厚生労働省》
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女性:eGFR(mL/min/1.73m2)
=194×Cr-1.094×年齢-0.287×0.739

14.1.3 保管
使用するまではアルミ袋を開封しないこと。

17. 臨床成績

15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
β遮断剤使用中の患者では、他の薬剤によるアナフィ
ラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通
常用量のアドレナリンによる治療では効果が得られな
い場合がある。

16. 薬物動態
16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人を対象に、本剤4mg(10例)又は8mg(10例)を胸
部に単回投与(24時間貼付)したときの薬物動態学的パラ
メータは以下のとおりであった1)。
Tmax
T1/2
AUC∞
Cmax
投与量
(ng/mL)
(hr)
(hr)
(ng・hr/mL)
4mg

6.486
±2.519

10.0
±2.1

14.99
±2.73

177.06
±60.98

8mg

11.947
±4.651

11.0
±2.2

15.79
335.11
±2.07
±92.30
(平均値±標準偏差)

㪈㪏

血 㪈㪉
漿 㪈㪇

濃 㪏


8 ㎎(n=10)







㪈㪉

㪉㪋

貼付時間(0 〜 24hr)

㪊㪍

㪋㪏

㪍㪇

㪎㪉

投与後の時間(hr)

健康成人に本剤4mg又は8mgを単回投与(24時間貼付)した
ときの血漿中濃度推移(平均値±標準偏差)
16.1.2 反復投与
健康高齢者(65歳以上) 9 例及び健康非高齢者(20歳以上
35歳以下)10例に本剤8mgを14日間反復投与( 1 日 1 回24
時間貼付)したとき、いずれも投与 4 日で定常状態に達し、
投与14日目の薬物動態学的パラメータは以下のとおりで
あった2)。
Tmax
T1/2
AUC24
Cmax
対象
(ng/mL)
(hr) (hr) (ng・hr/mL)
27.1000
8.9
21.65
522.42
高齢者
±10.7983
±1.8 ±3.95
±215.92
22.4000
7.8
20.80
396.28
非高齢者
±4.2413
±2.0 ±4.48
±66.69
(平均値±標準偏差)

16.5 排泄
健康成人10例を対象に本剤8mgを単回投与(24時間貼付)
したとき、投与後72時間までの累積尿中排泄率は41.827%
であり、未変化体は33.390%で残りは代謝物であった1)。

16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者における薬物動態
腎機能正常及び腎機能軽度~高度低下高血圧症患者
(eGFR※正常:90以上、軽度低下:60~89、中等度低下:30
~59、高度低下:15~29)に本剤8mgを 7 日間反復投与
( 1 日 1 回24時間貼付)したときのビソプロロールのCmax及
びAUC 24 は、腎機能正常患者に比べて、腎機能軽度・中等
度・高度低下患者ではそれぞれ約1.2、1.7、2.4倍及び約
1.2、2.0、2.9倍であった3)。[9.2参照]
※eGFRの算出式
男性:eGFR(mL/min/1.73m2)
=194×Cr-1.094×年齢-0.287

-4-

収縮期

4 ㎎(n=10)

解析対象例数
拡張期

) #
トラフ時坐位血圧( mmHg

㪈㪍
㪈㪋

17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈本態性高血圧症〉
17.1.1 国内第Ⅲ相試験(プラセボ対照二重盲検並行群間比
較試験)
本態性高血圧症(Ⅰ度・Ⅱ度;投与直前の坐位拡張期血圧
が95~109mmHg)患者459例を対象として、ビソノテープ
8mg、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg又はプラセボを 1 日
1 回 8 週間投与したときの試験結果は下表のとおりであっ
た。
トラフ時坐位拡張期血圧の変化値について、ビソノテープ
8mgのプラセボに対する優越性が検証され、また、ビソノ
テープ8mgのビソプロロールフマル酸塩錠5mgに対する非劣
性(非劣性限界値:3.3mmHg)が検証された。
ビソノテープ8mgの副作用発現率は24.5%(45/184例)で、
主な副作用は適用部位そう痒感4.9%(9/184例)、血中トリ
グリセリド増加3.8%(7/184例)、適用部位皮膚炎3.3%(6/
184例)、CRP増加2.2%(4/184例)であった4,5)。
ビソプロ
ビソノ
ロール
テープ
プラセボ
フマル酸
8mg
塩錠5mg
184

182

93

治療前値

99.9
±3.9

99.9
±3.8

99.5
±3.8

変化値

-12.1
±8.6

-11.8
±9.4

-3.8
±7.8

治療前値

150.9
±9.9

151.3
±9.9

148.9
±8.9

変化値

-13.5
±13.8

-12.9
±14.6

-3.9
±10.8

-12.2
-11.8
-3.7
ト ラ フ 時 調整平均
推定値
±0.6
±0.6
±0.9
坐位拡張
[95%
[-13.4~ [-13.1~ [-5.5~
期 血 圧
-10.9]
-10.5]
-1.9]
(mmHg)の 信頼区間]
変 化 値 の ビソノテープ
-8.4
-0.4
調整平均 a ) 8mgとの差b)
±1.1
±0.9

及び群間
[95%
[-2.2~ [-10.6~
比較♯♯
信頼区間]
-6.2]
1.4]c)
♯:平均値±標準偏差 ♯♯:調整平均±標準誤差
a)治療前値で調整 b)ビソノテープ-ビソプロロールフ
マル酸塩錠(又はプラセボ) c)非劣性限界値3.3mmHg
〈頻脈性心房細動〉
17.1.2 国内第Ⅲ相試験(二重盲検並行群間比較試験)
慢性(持続性・永続性)心房細動(投与直前の安静時心拍
数が80拍/分以上)患者220例を対象に、24時間ホルター心
電図の平均心拍数を指標とした二重盲検比較試験において、
ビソノテープ4mg群とビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg群、
ビソノテープ8mg群とビソプロロールフマル酸塩錠5mg群を
比較した。ビソノテープ群は 1 日 1 回4mgから、ビソプロ
ロールフマル酸塩錠群は 1 日 1 回2.5mgから投与開始し、
2 週時点で増量の要否を判断した。ビソノテープ8mg群55
例中8mg増量例は29例、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg群
54例中5mg増量例は31例であり、各群の評価は増量例と増
量されなかった例を併せて行った。
投与 4 週後の24時間ホルター心電図の平均心拍数の変化値
(調整平均)について、ビソノテープ4mg群のビソプロロー
ルフマル酸塩錠2.5mg群に対する非劣性(非劣性限界値:
6.0拍/分)及びビソノテープ8mg群のビソプロロールフマ
ル酸塩錠5mg群に対する非劣性(非劣性限界値:7.5拍/分)
が検証された。
ビソノテープの副作用発現率は10.0%(11/110例)で、主
な副作用は心不全2.7%(3/110例)であった6,7)。