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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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1.
『育ちのヴィジョン』を策定する目的と意義
・生涯にわたる身体的・精神的・社会的ウェルビーイングの向上
(「ウェルビーイング」の考え方)
○本答申においては、全ての人で支えるべき「こどもの育ちに係る質」8につい
て、こども基本法の目指す、こどもの生涯にわたる幸福、すなわちウェルビ
ーイングの考え方を踏まえて整理した。この「ウェルビーイング」は、身体
的・精神的・社会的(バイオサイコソーシャル9)に幸せな状態にあることを
指す。また、ウェルビーイングは、包括的な幸福として、短期的な幸福のみ
ならず、生きがいや人生の意義など生涯にわたる持続的な幸福を含む10。この
ようなウェルビーイングの向上を、権利行使の主体としてのこども自身が、
主体的に実現していく視点が重要である。
○なお、ウェルビーイングは、生涯にわたる全ての時期を通じて高めることが
重要であり、こどもとともに育つおとなにとっても重要なものである。こど
ももおとなも含め、一人一人多様な個人のウェルビーイングの集合として、
社会全体のウェルビーイング向上の実現を同時に目指すことが必要である。
(身体的、精神的、社会的な全ての面を一体的に捉える)
〇本答申において「ウェルビーイング」は、身体的・精神的・社会的な全ての
面を一体的に捉えた観点(バイオサイコソーシャルの観点)での幸福の概念
であり、換言すれば、こどもの持つ身体と心、周囲を取り巻く身近な環境や
社会的状況、より広い環境としての社会(以下「環境(社会)」と表現する。)
を一体的に捉えたものである。また、ウェルビーイングの向上を、生涯にわ
たり実現することが、こどもの最善の利益を考慮していく上で重要である。
なお、身体と心の側面のみならず、環境(社会)についても、こども一人一
人多様であるといった視点に留意する必要がある。

経済財政運営と改革の基本方針 2023(令和5年6月閣議決定)において、

『幼児期までのこ

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どもの育ちに係る基本的な指針(仮称)
』を策定し、全てのこどもの育ちに係る質を保障する取
組を強力に推進する」とされている。
成育基本法(成育過程にある者及びその保護者並びに妊産婦に対し必要な成育医療等を切れ目

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なく提供するための施策の総合的な推進に関する法律(平成 30 年法律第 104 号)
)に基づく、
成育医療等の提供に関する施策の総合的な推進に関する基本的な方針(令和5年3月閣議決定)
においても、
「バイオサイコソーシャルの観点(身体的・精神的・社会的な観点)
」が重視されて
いる。
教育振興基本計画(令和5年6月閣議決定)においては、「ウェルビーイングとは身体的・精神

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的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など
将来にわたる持続的な幸福を含むものである。また、個人のみならず、個人を取り巻く場や地
域、社会が持続的に良い状態であることを含む包括的な概念である。
」とされている。
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