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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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○このような節目が、こどもの育ちの大きな「切れ目」にならないように、こ
どもの発達の過程や連続性に留意して、ウェルビーイング向上に必要な環境
(社会)を切れ目なく構築していくことが重要である。特に、乳幼児の育ち
は、身体的・精神的・社会的な観点(バイオサイコソーシャルの観点)を踏
まえて、母子保健分野とこども家庭福祉分野が連携することも含め、
「こども
の誕生前」から切れ目なく支えることが重要であることを強調したい。なお、
保護者・養育者が必要な支援を受けることに負い目を感じないように配慮す
ることも必要である。
○以上のことから、本答申では、多様なこども一人一人の発達の連続性の中で、
こどものためにできることについて、それぞれの者が理解を深める観点から、
次の4つの時期ごとの留意事項を整理した。
○また、こどもは、この4つの時期を経て、学童期、思春期、青年期と切れ目
なく育っていき、かつて「誕生前から幼児期まで」の育ちを支えられた者が、
様々な立場で次代の「こどもの誕生前から幼児期までの育ち」を支えるとい
う循環が続いていく。
<妊娠期(保護者・養育者がこどもの誕生を迎え入れる準備期)32>
○妊婦やその家族のウェルビーイング向上を社会全体で支えることが、こ
どもの育ちを支える上で、大切なはじめの一歩となる。妊娠前・妊娠中の
生活習慣33 や栄養状態を含めた母親の心身の健康を支えることのみなら
ず、父親も含め、こどもの誕生を迎え入れる保護者・養育者のウェルビー
イングを支えることや、必要な知識の獲得等に向けた成長支援を行うこ
と、さらにはこれから親となる世代への支援を行うことも重要である。保
護者・養育者が、こどもの育ちについての関心や理解を高め、困った時に
支援を得られる人や手段を確認するなど、
「こどもの誕生前から幼児期ま
での育ち」の時期の見通しを持ち、これから始まる子育てをポジティブに
感じることができるように、全ての人であらゆる機会を通じて支えてい
く必要がある。
○育ちを切れ目なく支える観点から、妊娠以前の時期を含め、プッシュ型の
情報提供を行うことなどにより、子育てに関するわかりやすく信頼でき
る情報へアクセスしやすくすることや、専門性を持って保護者・養育者を
支援し、その成長に伴走する人の存在を確保することが重要である。
〇ライフイベントの多様性を尊重しつつ、妊娠がわかった家庭の保護者・養

32

妊娠期は、保護者・養育者として必要な脳と心が、母親だけでなく父親についても妊娠期から

育つといった観点からも、こどもの誕生を迎え入れる準備期として重要な時期である。
33

妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~(令和

3年3月厚生労働省)では、妊娠前からの栄養の重要性が示されており、妊娠前からの適切な食
習慣が形成されるよう、バランスの良い食事や適切な運動、たばこや飲酒などについての 10 項
目の指針が示されている。
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