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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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<保護者・養育者>
○こどもを養育する立場にある「保護者・養育者」は、こどもに最も近い存
在であり、こどもにとって「アタッチメント(愛着)」を形成する対象と
なることを通じ、こどもの育ちに極めて重要な役割を果たす。こどものウ
ェルビーイング向上に必要な考え方を、保護者・養育者と共有しつつ、保
護者・養育者が安心して、社会に応援されていると感じながら子育てを行
うことができる状態でいられることが、こどもの育ちに係る質を左右す
る。また、保護者・養育者間の良好な関係性や、保護者・養育者自身が心
身ともに健康的な状態を保持することも、こどもの育ちにとって大切な
要素である。このため、
(4)のヴィジョンに基づき、こどもとともに育
つ保護者・養育者のウェルビーイングと成長を支えることが重要である。
○なお、妊娠期においては、この保護者・養育者自身が、
「こどもまんなか
チャート」の真ん中に位置することとなる。

<直接接する人>
○保護者・養育者以外に、こどもと「直接接する人」もこどもの育ちに大き
な影響を与える。
「アタッチメント(愛着)」を形成することができる人は、
必ずしも保護者・養育者に限らず、こどもの育ちと密に接する保育者など
も含まれ、こどもにとって日常的に重要な役割を果たすことができる。
○また、
「アタッチメント(愛着)」の形成に限らず、こどもと直接接する人
はこどもの育ちに様々な影響を与える。これらの人には、親族、保育者、
医師(小児科医・産婦人科医等)、保健師、助産師、看護師等や、その他
こどもに関わる専門職及び周囲のおとななどに加え、関わり合うこども
同士も含まれる。

<過ごす空間>
○乳幼児は、環境や人との関わり、遊びを通して育つため、日常を「過ごす
空間」も重要である。空間は、こどもと保護者・養育者や直接接するおと
なが、
「こどもの誕生前」を含め、安心できる落ち着いた環境でこどもの
育ちに関わることを通じて、直接的・間接的にこどもの育ちに影響を与え
る重要な要素である。また、公園等の公共の空間では、こどもが思う存分
遊びにくい状況となっている場合もある。公園等は、こどもの豊かな育ち
や遊びの場として重要であることなどについて、こどもや子育てに優し
い社会に向けた気運醸成を進めるために、社会全体の認識共有を図って
いくことが必要である。
○これらのこどもが過ごす空間を豊かなものにするためには、居住空間や
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