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参考資料9 幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なヴィジョン(答申)[1.3MB] (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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である。保育者や支援者等がこどもと応答的に関わっていたり、こども同
士で対話していたりするなど、こどもがより幅広い形で意思を発するよ
うになり、集団や社会で受け止められる経験等を通して、自己肯定感等を
得ていく中で自信をつけながら育っていく。
○育ちを切れ目なく支える観点から、幼児教育・保育施設へ就園するように
なっても、保健、医療、福祉、教育、療育34等の関係施設、家庭、地域が
連携し、ともに連続した生活の場としてこどもの育ちに係る質を保障し
ていくことが重要である。
○また、
「幼児期の終わり」までの育ちがそれ以降の育ちに、心身だけでな
く、その周囲の環境(社会)やネットワークの面でもつながっていくこと
を踏まえ、
「幼児期の終わり」に存在する環境(社会)の節目がこどもの
ウェルビーイングの大きな切れ目とならないよう、幼児期と学童期以降
の接続の不断の改善が重要である。保健、医療、福祉、教育、療育など、
こどもの成長に関わる分野の関係者が連携し、認識を共有しながら、幼児
期から学童期にわたる育ちを保障していくことが重要である35。

(4)保護者・養育者36のウェルビーイングと成長の支援・応援をする
(幼児期までの保護者・養育者への支援・応援37の重要性)
○こどもを養育する立場にある保護者・養育者は、こどもに最も近い存在であ
り、特に「こどもの誕生前から幼児期まで」は、
「アタッチメント(愛着)」の
対象となる保護者・養育者がこどもの育ちに強く影響を与えることから、保
護者・養育者自身のウェルビーイングを高めることが、こどもの権利と尊厳
を守り、
「安心と挑戦の循環」を通してこどものウェルビーイングを高めてい
く上でも欠かせない。
〇また、幼児期までは、こどもにとって人生の最初期であるとともに、保護者・

34

「療育」とは、障害のあるこども等に対し、身体的・精神的機能の適正な発達を促し、日常生

活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行う、それぞれの障害等の特性に応じた福祉
的、心理的、教育的及び医療的な援助のことを指す。
35

幼保小の接続について、文部科学省においては、教育の専門性の下、幼保小の協働による架け

橋期(5歳児から小学校1年生までの2年間を指す)の教育の一層の充実を推進している。
36

保育者など、保護者・養育者の養育役割の一部を補う立場で、日常的に乳幼児を育てる立場に

ある人への支援も、育ちの要素として重要である。
37

本答申では、
「支援」は、経済的支援ではなく、子育て自体の支援、家庭教育支援など、保護

者・養育者に寄り添い、伴走したり、何らかの直接的な援助を行ったりするなどの意味合いで用
いている。また、支援ニーズの高い人へのハイリスクアプローチのみならず、ポピュレーション
アプローチも重要であり、どのような保護者・養育者も支えられながら養育を行うことが当たり
前であるという社会認識を共有する観点から、支援者による積極的なケアや、必要に応じた子育
て当事者のサポートなどを含めた幅広い概念を表すために、
「支援・応援」が重要としている。
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